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片麻痺ツーリズムを考えてみた

脳出血で左半身麻痺の方と、旅行支援についてお話することができました。
私は看護師ではあるが、病院の仕事をはなれて片麻痺の方とお話するのは始めてだと思う。
お互いの個人ビジネスという前提でのお話ができたので、記録します。

彼はまだ若く、「障害者だから参加できる」と日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権出場を目指しているという。
彼のことをここではTさんと呼ぶことにする。

ゴルフの他にも、片麻痺ハイカー(登山)や、自転車に乗るパラサイクルなど、挑戦する人がいるということを改めて知りました。

パラリンピックもそうだけど、障害者でも挑戦する人はたくさんいる。
健常であっても、障害があっても、挑戦する人はするのだ。

障害者といっても、障害の程度は様々

Tさんは、短下肢装具と杖歩行
運転することは好きで、当事者になる前は運転のお仕事で日本各地に行かれていたという。

近いうちに車が納車されるとのこと。
ただ、車への車椅子の積み下ろしは一人では難しい。

要支援2の場合、車いすはレンタルできない。
だから車いすを使うという生活はしていない。
逆に車いすを使ってはいけないという思い込みがあるという。

もし、駅や空港、コンサート会場や野球場などへ行く場合は、車いすが必要になる。人ごみで、人の流れに従って歩くことができない場合、転倒が怖い。

Tさんはお風呂が大好きという。
当事者となってからは、ご自宅のお風呂が狭くて、一度湯舟に入ったら、立てなくなるため、一人では入れず、シャワーでガマンしているとのこと。
ちなみにTさんは身長182cm90kgと大柄だ。
介助者がいたとしても、小柄な人では対応が難しいかもしれない。

家の中での生活は自立して出来るが、外に出ると小さなことでも問題があるという。

たとえば、お寿司屋さん。
箸入れのフタの上に醤油等が乗っており、醤油瓶を倒さないで箸をとるのは片手では難しかったという。

たとえば、階段の手すりが片側にしかない場合
左半身麻痺のTさんは、左側の手すりも右手で使うことになる。
バリアフリーをうたっていても、形だけ

当事者でなければ判らないことがたくさんあるのだ。
Tさんは、日常で気づいた小さな困りごとをXにアップしてくれるという。
介助する者にとっては、有益な情報だと思う。

https://twitter.com/s__tourist

これからの旅行は、プライベートでオリジナルな旅行が増える。
障害があっても一人暮らしの方も多い。

障害者が旅行をするのは、登山に似ていると思った
登ったことのない山は、情報がないと登れない。
そして、十分すぎる情報があったとしても不安なのだ。

都会から、高齢者や障害者をサポートするツーリストはたくさんある。
その場合は旅費も一人分追加し高額になる。

現地を良く知る看護師が、現地でお迎えして、ご案内するのはどうだろう。
宿泊料も一人分減る。
何より地元住民だから知っている情報がある。
美味しいお店、くつろげるホテル、四季おりおりの絶景が眺められる場所。
旅人の趣味や好みに合わせたオリジナルな旅を計画できる。
障害や体調にあわせて。

私も、たくさん一人旅をしてきた。
美味しい料理も絶景も一人は飽きる。
美味しいね、きれいだねとい言える相手が欲しいのだ。

そして、
旅で一番印象に残るのは、現地の人との交流です。
私自身が現地の人であり、
現地の人を紹介することもできる。

Tさんが、長野県飯山市へ訪れて、安心して観光し、温泉にゆっくりはいることができることを目的に、動いてみようと思います。







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