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脳内メーカー9割note。

言葉の冒険はなかなかタフで、宝探しのようではあるのですが、必ずしもいい言葉がキラキラしたものとは限らないのではないかと思います。

このnoteをスタートしたのが、今年の1月6日。これまで「書く」習慣をほとんど持ち合わせていなかった私は、「言葉」という果てしなく広く深い海の底でもがき苦しんでいます。上を見上げても微かな光が見えそうで見えない。

そういった現実を力づくで打破しようと、さらに力強くもがけば、さらに苦しくなるだけという負の無限ループに陥る。

本当にわずかではありますが、希望が見出せたのは「力を抜けば浮かび上がる」感覚を味わえたことです。力めば沈む。抜けば浮かぶ。そんな感じで書く事に努めていけばほんのわずかな余裕が、感情のグラデーションを丁寧に救いあげるチャンスになるのではないかと思います。

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私がnoteで書くことをはじめて、最も感動したのは、様々なクリエイターの方が「創造すること」を楽しんでいる姿が毎日味わえる事でした。

これまで私が書いた記事はそんなに多くないですが、noteでなければおそらく3記事ほどで終わっていたかもしれない。そんな気がします。

クリエイターの世界はこれまで自分とは全く無縁だと思っていた世界。未知の世界に飛び込んでみることに本当に喜び感じれるのは、結局飛び込んだ後で気づくことであって最中はいつだって真っ暗で不安なわけです。

例えば、中学生で初めて部活に入るのであれば、その人にとってはそこは充分未知の世界。初めて楽器を吹くとなればなおさらだと思います。ただ、そこに自分が素敵だと感じる先輩達がたくさんいれば、心から安心して憧れることが出来る先輩がいれば、良い冒険が出来るのではないかと思います。

私がnoteで味った「感動」はまさしくその状態で、不安なスタートをきって飛び込んだ世界に良い意味で変態だと思える最高にクレイジーなクリエイターの方達がたくさんいました。

嫉妬、偏愛、劣等感など様々な感情が「感動」を大きくするエサとなり「創造」する世界に引きずり込まれたのです。

noteは私にとって、義務と主体性が仲の良い夫婦のようにうまく共存している素敵なプラットホームです。

まあなんて平和な。と思われそうでもありますが、実際そう感じているのだから仕方ありません。noteが私に書くことを教えてくれましたし、最高のクリエイターである先輩方に学び尊敬し、今日もまた強烈な劣等感を味わいながらも、言葉を集め綴っていくのです。

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時間の使い方が180度変わりました。YouTubeを見ていた時間はnoteを読んでいます。

朝起きてから、眠りにつくまで、いちいち頭の中で文章を作っています。誰かと会話は物凄く貴重なものに思えてきました。自分以外の人の経験を言葉で知ることが出来るからです。

食卓に並ぶ夕食はお腹を満たす為だけのものではなくなりました。食材が私達の食卓に並ぶまでのストーリーが気になるからです。

全く興味のなかった伝統工芸や植物、文化などのにも興味が湧くようになりました。これらは私に新しい世界を魅せてくれています。

経営している会社の業績が先月に比べて少し悪くなりました。私が手を動かしていた時間や脳内がnoteに全て持っていかれているからです。

要するにnoteが悪いんですよ。noteのせいです。

ひと昔前に流行った脳内メーカーを今行えば、9割noteです。そうじゃなければ、サービスの質を疑った方がいいでしょう。

ただ、売り上げは落ちても社員には創造することの楽しさを伝えています。1ヶ月ほどかかりましたが、今は全員が各々の興味のある分野で創る事を始めています。

そうなれば、私達の会社はもっとクリエイティブになれますし、同時にハングリーにもなれます。

人も少ない小さな会社だからこそ、利益が大事なのは間違いありませんが、上場することが目標ではありませんし、社員と私達のサービスを好きでいてくれるお客さんに創ったものを深く丁寧に届けていけたらいいなと思っています。

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あとがき。

冒頭にも述べました、良い言葉が決してキラキラしてるとは限らないと思うのは、良い言葉をどう定義するかにもよります。

私が思う良い言葉は「感情の振れ幅が大きい言葉」であり、見つけた時に熱くなったり、悲しくなったり、苦しくなったりする言葉です。

もちろんそれは人によって違うと思いますし、そもそも万人ウケする言葉が自分の人生が変わるような言葉とは限りません。

だからこそ自分の言葉で語りたいし、自分だけのお気に入りを見つけたいと思っています。

noteにはそんな可能性を持った素敵な言葉がたくさん集まってますので、また明日も冒頭したいと思います。




 

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