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詩、ポエム

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詩、ポエムまとめ
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2022年7月の記事一覧

ガラクタ(詩、ポエム)

僕は不用品だ 不良品だ ガラクタだ そういうレッテルを自分の身体にペタペタと貼り付けまくる 事実、そうなのだから、別に貼り付けたままで構わない 廃品回収の日に回収されないのは、僕が生ものだからだろうか 割れた電球 壊れた冷蔵庫 光の灯らなくなった変身アイテム この子たちは回収されて、溶かしたりして、また新しいものへと変わっていく それなのに、レッテルだらけの僕は、いつまでも回収されないし、新しいものにもなれない 他の子達と同じように、溶鉱炉にでも飛び込め

居場所(詩、ポエム)

ある人には家族がいて ある人には友人がいて ある人には恋人がいて ある人には信頼できる人がいて もちろん、僕にだって家族や友人はいる だけど、それはいるだけで、居場所ではない 僕がいても許される場所 それが、何処にも見当たらない 何をしても、何も積みあがらない透明な積み木を、上に積みあげては、しばらくして、その積みあげたことすらも忘れてしまう そしてそれは無価値になって、知らないうちに蹴り飛ばす 誰もいない、真っ白な部屋は、水のようなもので包まれて、そこに

普通(詩、ポエム)

普通の人間らしく生きれたら そんなことをよく考える 普通に生活をして、普通に仕事して、普通に日々を過ごして、普通に死んで 普通というのは、存外難しい どうすれば普通になれるのか、それを考える時点で、もはや僕は普通ではない 普通の人間は、普通というものに悩みはしないと思う そんなことを考えなくても、きっと普通に生きていられるから 思考放棄というわけではない 普通の人間だって、悩んだり、考えたり、そういう思考をすることはあると思う ただ、僕はそれとは違う 普通

花瓶(詩、ポエム)

少し水を与えれば、綺麗に咲く花がある その花を、花瓶に入れて、水で満たしてしばらくすれば、それは綺麗に咲き誇る 水がある間、花は咲き続け、枯れそうになれば新しい花へと変える そうして、人は綺麗に咲き誇っている 僕の目には、そんな綺麗な花が見える そして、羨ましいと思う 僕にも花瓶がある しかし、水を入れても入れても、どこかから流れ出し、花瓶にはごくわずかな水しか残らない そこに花を入れても、水が足りず、すぐに枯れてしまう 何度も何度も、種類の違う花を入れてみ