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ご存じですか?逆流性食道炎

梅雨の季節になり、不安定な天気が続いていますね。

なんとなく気分がすっきりせず食事が喉を通りにくく感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

梅雨の水滴

今回は、実は近年悩んでいる実は近年悩んでいる方の多い逆流性食道炎についてお話しします。


逆流性食道炎ってどんな病気?

なんだか胸やけがする、食後に食べ物や胃酸が込み上げてくる感じがする、胃もたれがするといった場合は、逆流性食道炎かもしれません。

また、喘息ではないのに、喘息のような咳が長引く場合も逆流性食道炎の可能性があります。


原因は?

胃と食道の境目部分には、下部食道括約筋(かつやくきん)といわれる筋肉が存在しています。
正常な状態では胃液で食道が傷つかないように、下部食道括約筋のおかげで逆流しないようになっています。

ところが、加齢・食事の内容・肥満・姿勢などによって、食道を逆流から守る仕組みが弱ったり、胃酸が増えすぎたりすると胃液が逆流して逆流性食道炎を起こってしまうのです。

また最近では、一時的な胃酸の逆流に伴って食道の粘膜に炎症が起きることや、ストレスを感じたり、悩み事があったりするときなどに食道が過敏になってしまい、逆流性食道炎を引き起こしてしまうケースも多く見られます。

逆流性食道炎というと、喉の細い女性や年齢を重ねた比較的スリムな方に多いというイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、腹部が気になる壮年期の男性も、腹部の脂肪が胃を圧迫して逆流性食道炎を発症している例もあります。ですから、比較的どんな方でも起こりうる身近な病気と言えます。


症状を緩和する方法

◆食事や生活習慣の改善
食後に食べた物が逆流しにくいように、すぐ横にならないこと、寝る前に飲食をしないこと、腹圧の上がるような前かがみの姿勢をしないように気を付ける事で、ある程度の予防と症状の緩和が可能です。

また、熱すぎる飲み物や食べ物、アルコール、ブラックコーヒー、炭酸飲料、タバコ、脂っこいもの、甘いもの、酸っぱいもの、硬いパンなどは逆流を起こしやすいので、控えるようにすることもポイントです。

消化に悪そうな食事をする人

◆薬による治療
現在、逆流性食道炎の治療は薬物療法が主体です。
胃酸の分泌を抑える薬剤や、胃や食道の食べ物を送り出す運動を促す薬剤、食道・胃の粘膜を保護する薬剤が使われます。
特に、胃酸の分泌を抑制するものは治療効果が高いことで知られています。

◆外科治療
薬物治療の効果があまり見られない場合や重症化して、食道が狭くなったり、出血が多く見られたりする場合は、手術により逆流を防止する治療が行われることがあります。


おすすめの食材は?

①喉の通りが良い食材
逆流性食道炎は、刺激が大敵です。ポイントは酸味があまりなくて胃酸を増やさないものを選ぶことがポイントです。特にのど越しが良いゼリーはおすすめです。

②消化の良い食材
胃腸炎の時におすすめの食材と傾向は似ています。主食では、硬いパンよりも柔らかいパンやおかゆや、軟らかく煮たうどんがおすすめです。たんぱく源としては、脂の少ない白身魚(タラ、鯛、かれいなど)、鶏のささみ、豆腐、半熟卵、乳製品がおすすめですが、たんぱく源は逆流性食道炎のときはどうしても補給しにくいので、喉の通りが良いプロテインスープなどを取り入れるのもおすすめです。

③ハーブ
胃腸の働きを助けたり、リラックスさせたりする働きのあるハーブがおすすめです。
以下のハーブは特におすすめです。

ハーブティー

◆レモンバーム
リラックス効果や、胃腸の炎症を抑え、消化を促進する働きがあります。

◆カミツレ
食後の重たい感じを和らげます。リラックス効果もあります。

◆ハイビスカス
リラックス効果や、デトックスに役立ちます。

◆ボダイジュ
イライラするときや落ち着きたい気持ちをサポートしてくれます。


慢性的な逆流性食道炎でない方も、ストレスを感じるときや食事があまり喉を通らないときには、是非これらのハーブを取り入れてみてくださいね。

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