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退院後のモノとの関係:片付けと整理

退院して体調が落ち着き、最初に取り組んだことは、片付けと整理でした。この二つの作業の違いを意識しながら、私は新たな生活の準備を始めました。

片付けと整理の違い

私の中で、シンプルに定義すると片付けは、不要な物を捨てたり、使わない物を処分したりすること。一方、整理は、必要な物を使いやすいように整えることです。この違いを意識することで、これからの生活がよりスムーズになるのではないかと考えました。

アクセサリーの片付け

アクセサリーの整理を行い、いつか使うだろうと取っておいたプチプラのものは、躊躇なく捨てることが出来ました。きっかけは、感染症対策に対する決断ではありますが、この経験は、良い刺激になりました。

人生の様々な記念日に、手にしてきて来た本当に美しく機能的な「モノ」たちだけがあれば十分です。息子たちが生まれた記念に夫に贈ってもらったジュエリーは、それぞれの息子のお嫁さんに渡しました。
今の私には似合わなくても、今まさに、私がそれを身につけていた年齢の彼女たちには、良く似合います。私が、あと10年生きることが出来たとして、10年後の彼女たちには「似合わない」モノになっていることでしょう。
後生大事にしまい込んでいても、輝く今の気持ちや年齢に「合う」「合わない」時があることを改めて感じました。

着るモノの見直し

今の私に似合っていないと感じた服も一瞬で手放すことが出来ました。気持ちに「合う」「合わない」ではなく今の私に「似合わない」を手放すことで、心が軽くなりました。お財布も軽くなってしまいましたが。
クローゼットには好きなものだけが並んでいて爽快です。(この好きな服たち。月に2回の通院にしか出番はないのですが)


人生2回目の「オール新しい」は心地良く、清々しいが、身もお財布も軽くなった、
今回は、良しとしよう。 画像作成:Canva

目に触れる、手に触れるモノの整理

大事にとっておいた”特別な日用”の食器や、特別な”ゲスト用”にとって置いたタオルは使うことにしました。考えてみれば、その「特別な日」や「特別なゲスト」が人生の前半に何回訪れたことでしょうか?人生の折り返しを過ぎ、ライフスタイルも様変わりした今、今の私たちには不要です。これからは大切に集めてきたモノ、大事にしてきたモノ、好きな食器や心地良い肌触りのタオルを使おうと決めました。毎日の食卓に並べ、毎日使う、身に着ける、目に触れるモノを愛でながら大切にしていこうと思います。
ここからまた始まる、息子たち夫婦や、孫たちの中の我が家の「モノ」や「コト」が「美しい」「心地良い」記憶として残ると嬉しいな、そんな風に思っています。

「住まい」という空間から不要なモノを処分し、大切なモノだけを取り出して使うことで、夫とふたりの大人の豊かな時間をもう一度手に入れたような気がしています。

Images created with Canva


ナツ


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