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コント集

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オチのない世界で僕らは一体何を語ればいいのだろう。
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2021年5月の記事一覧

歴史のIF:チンギスハーン

 蒼き狼は童貞であった。しかし彼はチンギスハーンの精子を持っていたのでどっかの白き牝鹿を…

9

気分最高

 そう言って笑えたらどんなにいいだろう。気分最高なんて今の自分には戯れに口にすることすら…

26

迷宮小説

 読んでいるといつの間にか迷路の中に迷い込んでしまったような錯覚を覚える小説というものが…

25

短編小説:明日なんて来なければいい!

 明日なんて来なければいい。そう言って彼女は夜の闇に消えてしまった。僕はすぐに彼女を追っ…

29

先生へ

 作家田村耕作は引退しようと考えていた。デビューしてから彼の小説は全く売れず、しかもろく…

33

寝て稼ぐ

 私は外で仕事をせずに金を稼ぐ方法を一晩中考えた。考えに考え尽くして出た結論は、やっぱり…

21

歴史のIF:海から陸へ

 いつまでもこんな世界に閉じ込められるなんて嫌だぜという若者の海中生物がいた。彼は太陽の光を浴びたかったのだ。彼は親を振り切って友と一緒に浅瀬へと向かった。太陽の光と暖かさを感じた彼は友たちと一緒に陸上へと登ろうとする。彼は思った。これで太陽の光を直に浴びれると。しかし運悪くその日は干ばつであった。波は急に引き彼と友達は海中へと帰れなくなってしまった。彼と親友は見事砂浜で干からびてその彼らをこっそりつけてきた海中生物たちは二度と地上へと上がるまいと決めたのだった。こうして生物

解散ライブ

 十年選手であり、そこそこの人気のあるPCWMことPOPCORN MACHINE MUSICが突然解散を発表した…

24

歴史のIF:大岡越前

「お前今日から大岡越後な」 「上様、それじゃ拙者悪徳商人みたいじゃないですか」  八代将…

20

伏線回収

「伏線を張りすぎたんだけどてどうやって回収すればいいんでしょうか。先生教えて下さい!」 …

35

危険な夏

 狂気といえば狂気だった。僕はたしかにおかしかったのかもしれない。すべては太陽のせいさと…

22

鏡を見てからものを言え!

 人の気配がしたので振り向いたらそこに老けたおっさんがいた。おっさんも僕の存在にびっくり…

11

暴力と愛

 どんな平和主義者でも戦わねばならない時が来るはずだ。陳腐な問いかもしれないが、例えば今…

12

文字を埋める

 書けなくなった時はとにかく文字を埋める事を考えるんだとは私の先輩がよく言っていた事である。そうすれば書く事は自然に浮かんでくるはずと彼は言っていた。だから書く事に悩んだ私は先輩の言う事をそのまま実践してみたのだ。とにかくなんでもいいから文字を埋める。私はその事だけを考えた。なんでもいいからとにかくこの白紙を埋めるんだ。この白紙を真っ黒に塗り替えることだけ考えるんだ。そうしたら世界は自然と開かれるだろう。さぁ我がペンよ、走り出せ! 「なんだこれは!お前何始末書に落書きしてん