マガジンのカバー画像

短編

1,190
短編小説を集めました
運営しているクリエイター

#グルメ

続・札幌でサッポロ一番を食べる ~彼女と過ごした奇跡の三日間

一日目  こうして僕はまた北海道に帰ってきた。勿論また札幌でサッポロ一番を食べるためだ。…

秋(空き)時間
8か月前
135

桜とうどんの相乗効果

 皆さん、お久しぶりです。雉を世話していたせいで、記事を書くのをおろそかにしていました。…

秋(空き)時間
1か月前
25

旅立ち 〜心にうどんを抱きしめて

 四国の山中にあるとある駅。そこから今私は旅立とうとしている。行先は東京だ。東京に進学す…

秋(空き)時間
1か月前
11

おいしい時間

 妻は料理が下手だった。味は云々としてまともに食材を切ってないその料理は見るだけで人をげ…

秋(空き)時間
3か月前
34

うどんのご利益 〜受験生と江戸っ子爺さんの涙涙の天かす生姜醤油全部入りうどん感動…

 正月明けの午後の上野駅の近く、とある古びたうどん屋の前で小一時間ぐらい前ぐらいから一人…

秋(空き)時間
4か月前
97

末期の夢

 別に春でもないのに、周りが暖かく感じた。季節は冬。なのに妙に暖かい。私はこれが人生の終…

秋(空き)時間
4か月前
11

ホームコック

 テーブルに置かれた豪勢な料理に男はびっくりして女に聞いた。 「これって君が全部作ったの?」  それを聞いて女は男に向かって軽く微笑んでから手を叩いた。  するとキッチンからコック帽をきた男が現れた。 「彼がこの料理を作ったの。美味しいから食べてみて」  男は女の自分に対する過剰なまでのもてなしぶりに感動してしまった。まさか僕なんかのためにコックまで用意してくれるなんて。だったら僕もそれに応えなきゃいけない。この手の指と二十一本目の熱く太い指で。男はコックに向かって

婚約指輪 〜彼女に婚約指輪をあげたらいきなりうどんに落とされた話

 これで全てが決まる。僕はジャケットのポケットから、ずっと弄っていた箱を掴んだ。もうこの…

秋(空き)時間
5か月前
55

末期の夢

 春の麗らかな陽気だった。いや、そのように思えただけだ。実際に今は十二月であり、もう冬だ…

秋(空き)時間
5か月前
8

続々、札幌でサッポロ一番を食べる! ~僕とサッポロ一番のハネムーン

 三度目の札幌だった。九月のシルバーウィーク。白髪の一本も生えていない僕はサッポロ一番を…

秋(空き)時間
6か月前
19

榊原部長はなぜ昼食をひとりで食べるのか

 今年部長になった榊原さんは何もかもが古い我が社においてきわめて異例の出世を遂げた人だ。…

秋(空き)時間
6か月前
46

某救世主の復活の真相はこれです!

 ナハレの聖者イエスマンはロールパン帝国のユズヤ属州総督ピラフにより邪教を布教した罪でゴ…

秋(空き)時間
7か月前
22

うどんについてぼくらが語ること

 別に大した用事はなかった。ただ無性にアイツに会いたくなっただけだ。女じゃなくてただのバ…

秋(空き)時間
8か月前
29

カップラーメンで夜を越える

 深夜にカップラーメンを食べるなんて不健康で、あまり褒められた行為ではない。だが空腹を満たすには一番手頃な代物だ。近頃は人気ラーメン店監修のカップラーメンなどが発売されているが、食べてみるとなかなか本格的なものであり、特に最近どこかの酒屋と揉めている某店のものなど中身も味も瓜二つでわざわざ店など行かなくて良いと思われるほどである。  とはいえ、そんな本格的なカップラーメンでも深夜に食べるのは不健康だし、大体ラーメン自体が不健康そのものの食べ物なのだ。だがそれでも今こうしてテ