私の闇を語ります!
今日は、私が今まであまり向かい合って来なかった私の闇を正直に語りたいと思います。
あくまでも個人の偏った意見ですので、同意や共感していただかなくて大丈夫です。「こんな意見を持っている人もいるんだ〜!」っていう程度に軽く聞き流す感じで読んでください。
今でも融通がきかなくて、型にはめようとする日本の教育やシステムなどにイラッとすることが度々あります。運転免許センターや市役所や銀行などは、私のストレスゾーンです。でも前に比べると、かなり私は日本のことが好きになりました。
昔は、日本に対する苦手意識や反発感がたまらなくあり、自分が日本人であることを恥ずかしいとすら思っていました。そして、そんな思いでいてもたってもいられなくなって、アメリカに飛び出して行ったんです。
その時、受け入れられなかった日本の点をあげてみると、こんな感じです。結構ありました。
❎ 権力を振りかざし、弱いものイジメをする大人たちが多いところ
❎ 「しょうがない」で物事をなかったことにして、そんな権力に立ち向かえない人々ばかりなところ
❎ 意味もない校則や面白くない授業で子どもを縛りつけ、理解することよりも点数や成績ばかりを気にする教育
❎ 平等を装いながらも、社会的階級や容姿や著名度などによって、意見や扱いを変えるひいきでズルいところ
❎ 型にこだわり、変化にうとく融通がきかないシステム
❎ 本音より建前重視で、周りの人の目を気にしてばかりなところ
❎ 自分の立場を守ったり、波風を立てないようにするため、イジメを無視してしまい、勇気がなく情けないところ
❎ マニュアル以外では立ち止まってしまう思考力0な人間を育ててしまっている教育
❎ 男性重視で女性の権利は一向に改善されないところ
❎ あまりにも単一民族の島国であるため、ちょっと違う人への理解が乏しく、差別があるところ
などなど、血の気の多い若い頃でしたので、怒りを感じることはいっぱいあったんです。未熟だったので、自分が受け入れらてもらえないことやわかってもらえないことや無力であることが辛くて、国や教育などのシステムにその怒りを向けていたんですね。
そんな日本から抜け出すことをずっと夢見ていて、自由を求めて私はアメリカに旅立ちました。
自分が日本人であることを誇りに思っていなかったし、他の日本人とつるむことも嫌だったので、日本人が比較的少ないアメリカ中西部の田舎に最初は住み始め、日本人とはほとんど交流がない時間を長く過ごしました。
言語もままならなく、実家から離れての暮らし自体が初めてだったので、最初はきつかったです。それでも、自分で自由に選択できるアメリカ社会に喜びを感じていました。
そして、自分が幸せになるにつれて、昔あった傷は癒されていき、日本に対する怒りは段々となくなっていきました。
日本人であることも、恥ずかしく思えなくなってきました。そして、日本人との交流をはじめ、日本人の友達が少しずつまたでき始め、日本へ旅行をしたり、日本の本を読んだり、日本が身近になりはじめました。
少しずつだけれども、私の日本に対する見方も変わっていきました。
権力を振りかざしてしまう大人たちも、それに立ち向かえない人々も、
校則に従わさせ、つまらない授業をしてしまっている教師たちも、
建前ばかりを必死に守っている人々も、みんな大切なものを守ろうと、それなりに一生懸命だったんじゃないかと思いはじました。
システムや他の人に感じていた怒りは、実は、勇気を出して、正義のために権威に立ち向かうことができなかった自分への怒りや絶望感だったんだと気づいたんです。
その上、自分も本音じゃなく建前や肩書きなどに執着していたから、そんな自分の鏡のように現実に映し出してイライラしてたんです。
社会の波に揉まれて、家庭や守るものができて、人生経験が増えていくにつれて、そんな優しい視点で物事を見れるようになりました。
そんな中、決定的に自分の中の日本への愛が大きく感じられるきっかけがあったんです。それは、東日本大震災でした。
メディアを通して、自分の祖国が大変な状況になっているのを見て、いてもたってもいられない気持ちと日本への湧き上がる愛を感じたんです。そしてだんだんとそんな愛がふくらんで、「日本に帰りたい!」とまで思うようになっていました。
自分のルーツである地元や自分の国は、自分のアイデンティティの一部です。だから、地元や出身地が嫌いだということは、自分の一部が嫌いで許せないことになります。
自分のルーツを好きじゃなければ、自分を受け入れることはできないはずです。
どんなことも光の部分と闇の部分があって、完璧な国やシステムや人などないんですよね。
日本のことを受け入れられるようになって、私は自分のこともだんだんと受け入れられるようになりました。「光も闇も受け入れることの大切さ」、これが最近になって、やっと私が気づいたことです。