第3土曜日

今日はありきたりな日記を書こうと思います。

私は毎月第3土曜に知り合いの方がやっている子ども食堂に参加しています。

ご夫婦でやっておられるのですが、中学生以下であれば100円で、ホットドックやお菓子、バナナなどが貰えます。回によってはコロッケパンやカレーなどが食べられる時もあります。

子ども食堂自体は始めてから2年程が経つのですが、毎回ご夫婦のお宅の駐車場に170-200人程度の生徒がわいわいガヤガヤ訪れます。普段私は相方とのネタ合わせや同期とネタ書き、バイト等の日々なので、小学生と触れ合うのが新鮮で毎回参加しています。

みんなあどけなくてほんとに可愛い。癒しが周りにないアラサーに無償で提供してくれるのはほんとにありがたい。

この前はカレーを子どもたちに提供しました。

あいにく天気が良くなかったのもあり、その日は閑古鳥が鳴いていました。200人前準備したカレーもなかなか減らずだったので、来てくれた子どもたちは特別におかわり自由にすることに。

すると、小学校低学年の男の子がやってきました。多分2年生ぐらいかな?

はじめは軽めの量を入れてあげ、どうぞと渡してあげる時に「お代わり自由やから足らんかったらまたおいで」と伝えてあげました。するとその男の子は驚きと疑いと喜びと戸惑いの感情が詰まった「えっうそ」を言って席へと向かって行きました。

しばらくすると、案の定その子がお代わりに来ました。入れる加減を聞くと「山盛り」の一点張り。私が「辞めとき、食べられへんよ!」と諭しても「大丈夫」と言われたので、多かったら残したらいいよと伝えました。

それからまた数十分たった時です。私はふとあることに気づきました。

トイレがずっと閉まったままであることです。

私は周りを見渡したあと一瞬で理解しました。
あの子食べすぎて絶対気持ち悪くなってるやん。


私はいても立ってもいられず、トイレをノックし「大丈夫??」と声をかけると「だ、だ、だ、大丈夫」とかすれた声が聞こえました。


絶対大丈夫ちゃうやん。だから言ったやん。私あれだけ言ったのに。分かってたことやん。もちろん気持ち悪くなってることを心配はしてるけど、ごめんちょっと可愛すぎる、、、。

笑ったあかん。笑ったあかん。と思いながら「お母さん呼ぶ?」「背中さすろうか?」と扉越しで会話したあと、その男の子が落ち着いたようでトイレから出てきました。

その瞬間笑いました。ごめん、だって我慢できへんかってんもん。でもその男の子も「てへ」みたいな照れ隠しの表情をしていました。それもまた可愛い。

それからその男の子は子ども食堂に行くたびに「カレーを食べ過ぎで騒動になった子」と言う子どもにとってはやや酷なレッテルを貼られています。

可愛くてちょっと可哀想な話でした。

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