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過去 その4

今回で過去シリーズは一旦終わりの予定。
自分がアニメ制作をやる事になった原点の話を語ろうかなと思う。


・親父が買ってきた一冊の小説

 自分はルパン三世が好きで、過去の1~3で語ったアニメ制作をやろうと思って、制作会社に入った。
そのあたりの話しは前の記事に書いてるからそちらを参照して欲しい。

 ただ、自分がそもそも、ルパン三世を好きになったきっかけは、中学生の頃に見ていたアルセーヌ・ルパンの小説から。

最新版を買い直した

こちらの「ルパン対ホームズ」!の小説。
これが自分のルパンを好きになった原点である。

・高校時代の友人から借りたビデオ

 
 中学生の頃に、推理小説くらい読めるようになれということで親父が買ってきてくれたこのモーリス・ルブラン原作の小説のアルセーヌ・ルパンに憧れて、図書館に入り浸り、偕成社文庫のアルセーヌ・ルパン全集をひたすら読みあさっていた(笑)

 その影響で、高校の頃まで自分はこの小説のルパンしか知らなかった。
それが、高校の頃に仲良くなった友達がたまたまルパン三世のカリオストロの城のビデオを貸してくれた。

 けど、自分はルパン三世を当時は知らなかったので最初、アルセーヌ・ルパンの小説がアニメになったんだと思ってた!
というのも、小説のルパンの方に「カリオストロ伯爵婦人」と「カリオストロの復讐」という話があるから。
それのアニメだと思ってみたらそれが、あの宮崎駿監督のカリ城だった(笑)

 当然、初代の小説のアニメではないけど、その面白さに次第に三世の方にハマっていった。

 初代の方を小説を見ていて知っていたからこそ、たまにアニメで出てくる、カリオストロという名前だったり、後のシリーズに出てきたガニマールという名前の警部だったり、アルベールという名前だったり等の初代の小説から引用してきたであろう所謂オマージュに勝手にテンションが上がってた(笑)

・フランスでのルパン三世の扱い

 アルセーヌ・ルパンの産まれた地、フランスではルパン三世のアニメは近年まで、エドガーという名前で放映されていたらしい。

 というのも、1905年にモーリス・ルブランによって産み出されたダークヒーローは1971年に遠く離れた日本で、アニメになり大ヒットしたが、フランス人からしたらそんなの認められる筈がない。

分かりやすくいうなら、日本人の坂本龍馬の孫のフランス人が主役のアニメが放送されてヒットしてるようなもの(笑)

 だからこそ、フランスではルパン三世はルパン三世として放送出来なかったらしい。
因みにこの話自体は雑誌とかテレビでも言っていた話なので恐らく本当だと思われる。

少し長くなったが、以上が自分がアニメ制作をやる事になったであろう根幹の話。

・次回予告


次からは、少し志向を変えて自分がやっていた制作進行というお仕事にスポットを当てて書いてみようと思う。

to be continued

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