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イップスで悩んでいる野球人へ:投球イップスは技術面を改善していこう!

 はいさい!

 今回は、スポーツ関連の記事も書きたいと思ったので、経験談も含めて書いていこうと思います。

 実は、僕自身小学校~高校、現在も草野球に励むくらい野球が好きです。

 その中で、僕自身ピッチャーとファーストをやってきた中で、一時期投球イップスに悩まされました。

 きっかけは、高校時代に先輩からほんの数球外れたボールを投げたことで、必要以上に暴言を吐かれ、その後思った球が投げられず打ち込まれたのがきっかけでした。常に厳しいコースへ投げることを意識しすぎるあまり、次第に投球フォームを崩し思ったところに投げられなくなり、思い切り腕も振れなくなりました。

 高校時代は1年生入学~2年生に上がる前までが全盛期、先輩の試合にも出させてもらっていましたが、イップスになってから次第にパフォーマンスや野球への関心・意欲も低下してしまい、高校時代を棒に振ってしまった過去があります。

 その時は、まだ自分がイップスだったことにも気づかず、ケガもしたためそのせいだとばかり思っていました。
 ただ、卒業後肘のケガもある程度落ち着いても、草野球で中々ストライクゾーンに投げられない事が続き、打者が立つと余計にそれが顕著になることで、ようやく周りからの話もあり自分がイップスだったと気付きました。
 それでも、リハビリの勉強をしていく中で、野球の時の身体の使い方も一から改めて確認していくうちに、身体の使い方をある程度理解できてからは、多少気持ち的な問題があってもしっかり投げられるようになりました。

 そのため、今回は僕自身の経験も踏まえて、投球イップスを技術面から改善していく方法をまとめましたので、参考になればと思います。


結論:イップスはメンタルではなく技術面から治す!

なぜ技術面が先なのか?

 よく、イップスは精神面の問題だ!と言われています。
確かに、それが大きな原因ではありますが、ただ精神面の問題を解決するのって、短期間で改善できると思いますか?人間の性格、精神的なものって生まれた時から長年の育った環境を経て形成されていくものです。長年かけて形成されたものを治すのって、正直かなり時間を要しますし、改善するのは難しいと思います。

 ちょっとした気持ちの変化で改善できる例ももちろんありますが、それで誰でも簡単に治ればみんな苦労しないですよね。

 僕としては、経験上ですが一番はまず自分のスポーツ時の動作をしっかり把握することからイップスへのアプローチは大事だと思います。
 
 投球イップスの場合、投球動作に入るまでは投げられそうでも、動作の途中で何かリズムが乱れて、指に引っかかる、腕が遅れて出て振り下ろせないなどの違和感が出て結果思うように投げられないパターンが多い印象です。
 結構ここまで進行すると、自分の感覚だけで改善するのはかなり難しいです。そのため、まずは他の人や動画に撮ったりして、投球動作のどこが変か、今までの投球動作とどこが違うのか、しっかり確認して外から見えている動きを把握することから見直した方がいいと思っています。
 一見、動作が一緒に見えても、よく細かく見えていると途中で余計な動作が入ったり、タイミングがずれている場合が結構あります。そのため、どの動作で違和感を感じるか、そこを理解し反復練習など繰り返すことで少しずつ元の状態で投げられるようになってきます。今までの感覚を思い出しながら投げることも大事なので、そこを照らし合わせて行うとより効率的と考えます。

 特に、学生時代のスポーツで活躍できる期間は、本当あっという間です。焦らないことも大切ですが、特に最後の大会に関しては「レギュラーを取りたい」、「登録メンバーに入りたい」を思いますよね。僕自身、改善方法がその時は見出せずに高校野球時代を後悔が残る形で終わってしまったため、少しでも限られた期間で効率的に改善していきたいと思っている選手は、周りからのアドバイスも受けながら自身の今までの動作の違いをまずはしっかり把握することが大事だと思います。

動作が乱れるきっかけも自身が起こした動作がきっかけ!

 前述で、技術面から改善したほうがいいことは挙げました。当然、精神面の影響が大きいこともありますが、その精神的に恐怖心・不安が募ってしまったきっかけも、いくつかのパフォーマンスの乱れがきっかけで起こした動作だと思います。

プレー中の出来事・失敗例からきていること
(焦っていつもと違う投げ方をした、又はその日は雨が降り球が滑って暴投した等)
急に高いスキルを求められる状況に環境が変わったこと
(今までより速い球、際どいコースに投げるよう求められるなど)
身体的なケガの発症
(肩や肘などケガしたことで、身体が無意識に痛みが出ないよう庇って投げてしまうなど)
自身の能力を批判・否定的したり、自身に合わない具体的根拠のない指導を受ける
(コントロールが武器なのに球が遅いと否定される、オーバースローがあっているが、根拠なくサイドスローへの変更を指摘・指導される)
根拠のないチーム内での役割変更(ポジション変更など)
(今まで外野だったのに、適正などの根拠もなく内野へ変更されるなど)

などが挙げられます。
 ちょっとしたきっかけで起きたイレギュラーなどが原因で動作に乱れがでれば、それが蓄積したり、なにか急で慣れないパフォーマンスを求められる場面が起こった時、ミスに繋がってしまい、結果としてそれが精神的にもダメージが残れば、そこから負の連鎖で投げれなくなる要因になると僕は経験も含めてそう思っています。

技術面で改善していく方法は?

 では実際に、具体的にどのように技術面を改善していけばいいでしょうか。前述でも大まかには書いていますが、まとめると以下の通りです。

  • 投球フォームのコーチや周りの人との再評価、ヒヤリング:実際に動画などで分析し、今までとどう違うのか、どの動作の時から乱れているのかなど、各部分的に評価していくとより投球時に生じている問題が明確になる。

  • 動作の分解練習:投球動作の一つ一つのステップごとに分解し、個別で適切な形にもってくるための練習を行う。

  • リズム・タイミングを自身に合わせるための強化:難しければメトロノームやその他の音なども利用しながら、どのリズム感で投げると投げやすいのかを意識しながら動作練習を行う。

  • 軽いボールや近い距離で練習:まずは、テニスボールなど軽い球で、また短い距離でしっかりリラックスできる状態で腕を振り投げる感覚を身につける。

  • ボールの握り方の調整:今までの感覚と違い、球が投げるときにひっかかる、又は抜けやすいと人によって感覚が違います。そのため、一度球の握り方も見直して、どの握り方が一番投げやすいか、感覚を見直すことも大事。

  • 反復練習:特に問題のある部分の動作練習を反復して行うことで、より投げやすい投球フォームに繋げていく。

  • シミュレーション練習:ブルペンと実際のマウンドでは、環境も違うためブルペンでできていた動作が実際のマウンドや試合ではできないことは結構あるため、事前に試合形式に近い環境下で、試合で実際に起こりそうなプレーなども意識しながらシミュレーション練習を行うことで、実際のパフォーマンス向上を図る。

  • 投げやすい球種・パターンからの投球練習:割とありがちなのが、「まっすぐは投げれないけど、変化球は正確に投げられる」、「野手でも止まって投げることはできないが、走りながら勢いをつければ投げられる」といった、ある球種、パターンによっては普通に投げられる場合があるため、得意な投げ方から感覚を意識して、他の球種やパターンと照らし合わせて練習すると、少しずつ感覚を近づける可能性がある。

 といった、方法があります。もちろん、もっと他にも良い練習方法はあると思いますが、これは実際に僕もいくつか練習で取り組んだ経験もあり、結構これがかなり有効でした。
 もし、僕の学生時代と同じように悩んでいる方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

まとめ


 今回は、かなり野球好き、野球に詳しい方向けの記事になってしまいましたが、時折野球やスポーツ関連の記事も書いていこうと思うので、ゆたしく(よろしく)です!
 これから、中学・高校球児の学生さんは、甲子園が始まるのと同時に、夏の予選で負けてしまったチームは新チームが始動し、これからの秋の大会に向けて頑張って日々練習に励んでいると思います。その中で、実際にピッチャーや他の守備でも投球イップスで伸び悩んでいる球児がいれば、少しでもこれが参考になれば嬉しいです。

 以上、ここまで読んでくれた皆さん、にふぇーでーびる(ありがとう)♪

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