マガジンのカバー画像

エッセイ

42
冬の馬・六月の春によって書かれたエッセイ、といいつつ、ここには雑文状の文章たちが収納されていく予定です。
運営しているクリエイター

#感覚

エッセイ:世界はあった、かのように、うしなわれて

線より下は、本当のなかに嘘を、嘘のなかに本当を、まじえて書かれる。  以前、「感情移入」…

28

まぼろしの鼓動、鼓動のまぼろし

いつも心臓の影で鳴ってる別の音 苦しくなるほどにあなたのほうが激しくなる たがいに重なり合…

コドク

たとえば。お蕎麦をすすりながら流れ星のことを考えているとき 自由を感じる。孤独とともに。 …

快さ調和、ドロッとした幽霊じみた

快さは、それを感じているひとときをドロッとさせてくれ、そのドロッとした感じによって、時間…

ため息支え憂鬱重ならないさよなら

ため息を別の言い方をするなら、それは「そこに寄りかかろうとする息」、それか「支えにする息…

生きるデジャブ知る忘れる動物

走るなかで、息が体に追いついてしだいに慣れていくなかでそれでも慣れないであるもの。それが…