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私とゆう運命について(父親との確執編)

私から見て父親はどうゆう人だったのか。
よく考えます。
自分は父親から愛されていたのか?
愛されなかったから愛されたかった?
いえ、父は父なりの愛し方をしてくれました。
いろんな所に連れて行ってもらいましたし、
多分兄2人以上に溺愛されていたと思います。
しかし私の中でお父さん大好き!!
と思った記憶が全くありません。
父は無口で羽目を外さない人。感情表現をしない人。
真面目でバカ騒ぎもしないし、大声で笑うところも
見たことがありません。
趣味は映画鑑賞や音楽鑑賞。
チャップリンが好きでよく1人で見ていたのを覚えています。
音楽は根っからのクラシック好きで大判のレコード
も沢山集めていました。
家族団欒でドリフや新喜劇を見るよりクラシックを
聞いている方が楽しいんだろうな。
もちろんそれを否定するつもりはありませんが、
父親が映画を見ている時、音楽を聞いている時、
いつも邪魔をしてはいけない雰囲気がありました。
家族でご飯を食べていても父に話しかける事は
なかったし、何か困った事があっても父に相談
する事もありませんでした。
今思えば目を見て喋った事もそんなにありません。
好きでもなく嫌いでもなく。そんな感じ。
ただ確かなことは『苦手』でした。
友達がお父さんの腕にしがみついてブランコみたいに
ぶら下がりとても楽しそうに笑い合っていました。
私は絶対あんな事はできない。
父親に甘えるなんてそんな事できる訳がない。。
そうか、父に愛されていない。ではなく
父の性格からして甘えさせてくれなかった。
甘えられる父ではなかった。
なんでもっと本気で遊んでくれないんだろう。
なんでもっと本気で笑ってくれないんだろう。
なんでもっと本気で怒ってくれないんだろう。
幼い頃の私は、それを愛されていないと思ったのでしょう。
無口で自分の世界を持っていた人なのでとっつきにくい。
話しかけても会話が続かない、面白くないから
余計会話もなくなります。
こちらも父に対して無関心になっていきます。
家の中に父としてそこに存在はしていましたが、
愛されエピソードが何ひとつ出てきません。
母は父と共通の趣味もなく、楽しそうに会話してるところも
見たことがありません。
一体どこを好きになって結婚したんだろう?
といつも思っていました。
私は昔から楽しくて面白い人が好きでした。
当時、赤井英和や所ジョージみたいな人がお父さんだったら
どんなに楽しいだろうな。とよく思っていました。
子供と同じ目線で遊んでくれるんだろうな、と。
昔の父の姿を思い出す時、いつもでてくるのは趣味の小部屋で
何百枚ものレコードに囲まれヘッドホンをして音楽を聞いている
姿しか浮かびません。
学校で悪い点数を取って怒られていても内心
「私の成績なんかより早く音楽が聞きたいんだろうな」
と思っていました。
そしてそんな父の無関心をこちらに向けたい。
と思える程私も父に興味がなかったのでしょう。
本気で言いたい事を言って本気で向き合える。
そんな親子ではなかったのです。

無関心ではありましが、別に悪いことをしている訳ではなく、
父親としてちゃんと存在はしてくれていました。
会社が倒産して借金取りに追われ夜逃げしても
家族の為に頑張って働いてくれた結果、そうなったのなら
私はそこを責めるつもりはありませんでした。

しかし、まさかの出来事が起こりました。
父の父、つまり私の祖父の家に介護に来ていた女性と
不倫関係になっていたのです。
父が63歳位だったと思います。
それを聞いた時、父がそんな事する訳がない!
と全く信じられませんでした。
父自身も不倫をする様な人を見下す性格でしたし、
そもそも60過ぎの初老が不倫だなんてどっかの芸能人
でもあるましし。
しかし、それは日に日に現実味を帯びてきて、しかも
不倫ではなく本気だとゆう事が分かりました。
会社が倒産してからの数年間、散々お金で苦労をかけ、
親戚に頭を下げ続けた母をこんな形で裏切るとは。
父は言いました。夜逃げする前日、子供達3人を集めて
『こんな事になってしまってごめん。でも生まれ変わっても
お父さんはお母さんと一緒になりたい』
そう言った人がこんな仕打ちはないだろう。
夢を見ているようでした。
血の繋がる父親がこんな人間だったなんて、
自分自身も気持ち悪く思えて仕方ありませんでした。
何が不倫?何が本気?何を言ってるんだ。
会社を倒産させて夜逃げして家族が大変な時によく
そんな事ができたな。
父が家にいるだけで気持ち悪くて吐きそうになりました。
私の精神的ストレスは日に日に悪化していきました。

続く。




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