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私とゆう運命について(肺がん編2019,11)

PET検査から1週間後、今度は気管支鏡検査をうけました。
気管支から肺にカメラを入れて検査する内視鏡検査です。
私は2泊3日の入院でした。
検査前は絶食。それだけでも嫌です。。
順番が来たら喉にジェル状の局所麻酔薬を口に含ませ
それを飲み込む様に言われましたが、
気持ち悪くてオエッと吐いてしまいました。
検査の部屋に運ばれそこからの記憶はあまりありません。

意識を取り戻した時には主人と母がいてくれました。
検査が無事終わり、安堵していた私ですが、この日が
思いもよらない人生の始まりとなりました。
なんせこの病院にくる前の時点では
肺がんの初期、ステージ1だから手術したら大丈夫
と言われていたのでもちろんそう思い込んでいました。

絶食だった為お腹が空いていて、昼ご飯を食べようと
したところ、担当の医師が部屋に入って来られました。
そこで1週間前にうけたPET検査で脳に転移がある事が
分かりました。
脳転移。。。ステージ4だそうです。

一気に地獄に落とされた私はもう訳がわからず
ただただ泣くしかありませんでした。
ステージ4。もうすぐ死ぬんだ。
そんな事を思っていました。

先生がその後もなにか説明されていたのが
全く頭に入らず、私は涙が止まりませんでした。
肺がんだけでもびっくりなのに
まさか最終ステージだなんてほんと
人生なにが起こるか分かりません。

母も主人も辛かったと思います。
逆の立場ならと考えると耐えられません。

なんでこんな病気になってしまったんだろう。
パニック障害だけでも苦しくいろんな事を
諦めて生きてきましたが、その中でできる事や
自分なりの幸せを見つけてきました。
なのに今度は肺がん。
これが運命と言われればおしまいですが
あまりにも意地悪すぎませんか、神様。

お昼ご飯を食べそこねましたが、空腹なんて1ミリも
感じませんでした。
そんなこんなで涙が止まらない私を、先生が見かねて
もう一泊入院の予定を、今日退院してもいいよ。
と言われ、家族と家に帰る事になりました。

母がいてくれて良かった。
主人がいてくれて良かった。。

●お会計40370円也

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