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「英語4技能をバランスよく鍛える」ことについて

こんにちは。英語学習Webライター・兼・英語学習研究者のなっつるんです。

「英語を学ぶ際は、『読む・書く・聞く・話す』4つのスキルをバランスよく鍛えると効果的です」とよくいいますよね。

こう言うと「リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4つのトレーニングを並行して行う必要がある」という意味に聞こえるかもしれないんですが……

経験上の話ですが、4技能を並行してトレーニングする必要は全然ないと思います。

私自身の話をすると、高校時代、英語はどちらかというと苦手科目でした。
大学入学時のTOEICスコアは450。

ただ大学2年で言語学研究室に入ると、教科書の大半が洋書になりました。
そして読み込んでいかないとめちゃめちゃ怒られたりする。

その状況は大学院になるまでずっと続いたので、膨大な量の多読・精読をしたという自負はあります。

英語が話せるようになったきっかけは、大学3年生になって、イギリスに1ヶ月留学したことですね。

当時はインターネットもろくに普及していませんでしたし、日本と海外の間で通話をするには、莫大な電話代がかかった時代。

英語を「聴く」ことには事欠きませんでしたし、ホストファミリーがいい人たちでたくさん「話す」ことができましたし。

そして自発的に、毎日英語で日記を「書い」たりしていました。

もちろん、語学学校にも通っていたので、そこでも「読む・書く・聞く・話す」トレーニングは行いました。

それでも留学期間はたかだか1ヶ月です。「留学じゃなくて旅行じゃん」と言われそうな短期間。

ところが、TOEICスコアが695点にアップしたのです。

これは、それまでの多読・精読の成果が爆発的に発揮されたのではないかと思っています。

さらに、イギリスでみっちりと「読む・書く・聞く・話す」トレーニングをすべて行ったのが大きかったのではないかと思います。

4技能のどれかに偏ったトレーニングでは、英語を「使える」ようにはなりません。
TOEIC L&R Testでハイスコアをマークしても、英語を話せないという現象がいい例ですよね。

でも、TOEICで高得点を撮れるだけの「素地」を持った人たちは、正しいトレーニングによって爆発的に英語スピーキング力をアップさせるポテンシャルを秘めていると思います。

英語学習で最も重要なのは、続けること。
「4技能のトレーニング全部」にこだわらず、今自分ができる英語トレーニングをコツコツと行えばよいのではないでしょうか。


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