特捜戦隊デカレンジャー感想

ウイーン…
「「「「「特捜戦隊 デカレンジャー!!!!!」」」」」
デデデデッデッデ(OP曲前奏)…
S.P.D.スペシャルポリスデカレンジャー。
燃えるハートでクールに戦う5人の刑事たち!
彼らの任務は、地球に侵入した宇宙の犯罪者達と戦い、人々の平和と安全を守ることである!

さて…。

先日、TTFCでデカレンジャーを完走しました。初めは6月の20th映画を見たい、ただそれだけの理由で見ていましたが、正直デカたちのことを舐めてました


デカとして、プロとして

まず、彼らの「プロフェッショナル精神」がすごい。さすが警察というべきか、自分の個性を存分に活かしつつ、メンバーで協力しあって事件解決まで導いている。
個性と協力の天秤は、(私が知る限り)だいたいの場合どちらかに傾いてしまうことが多い。田舎の底辺公立校のように、協調性のために個性を潰してることもあるし、私みたいに協調性を捨てて個性を剥き出しにしていることもある。しかし、その天秤のバランスがすんごい良い。フィクションだからそうなるのは必然だろうが、だとしてもあんなバラバラの個性を一つにまとめている制作側の技術?がすごい。
・とことんバカ/バン(レッド)
クールすぎて不憫/ホージー(ブルー)
マイペース名探偵/センちゃん(グリーン)
・親父ギャグエスパー/ジャスミン(イエロー)
おっちょこちょい元気/ウメコ(ピンク)
固定概念に縛られていた/テツ(追加戦士)
・時に厳しく、そして優しく/ドギー(ボス)
・メカニックで母性の擬人化/スワンさん
↑これらがきれいにまとまっているのだ。恐ろしい。
特に初代(?)バカレッドのバンの成長度が主人公してる。地球署に配属されたばかりの頃の彼は、マイペースなセンちゃんに「ぐじぐじするな!何考えてんだよ!(要約)」と言ったり、いろいろと勘違いしていたり、良くも悪くも猪突猛進で"ああこいつ紛れもないバカだ"と思うようなキャラだったが、物語が進み、アブレラの野望が次第に明るみになっていく中で、仲間の個性を信じ、認め合い、そして自らも考え、(時に決死の)行動をするようになる。それは、個性が強い仲間とボス&スワンがいたからで、キャラクタ設定を良く活かしていること、それが大きな評価ポイントだ。
そして、各キャラの主役回にはそれぞれ一貫したテーマがあるように思う。
・バン:デカとしての成長
・ホージー:とても不憫な扱いを受ける(それだけ)
・センちゃん:名推理が光る
・ジャスミン:人と人の(めちゃ感動)
・ウメコ:ギャグ
・テツ:地球署との触れ合いと気づき
これらがキャラの個性と融合し、とてもいい味を出している。

デカ世界なりの"多様性"

デカレンジャーは、宇宙人や特殊能力を持った人間が普通の住民と同じ生活を営んでいる世界線の2004年が舞台となっている。人間も、異形の宇宙人も、エスパーも、普通に生活している。しかし、デカたちやたいていの住民は、"宇宙人だから""エスパーだから"と差別をすることはない。(さっきも言ったが)皆が自分の能力や性格を使い、認め合って生活をしているのだ。
全てを受け入れる必要はない、その者が生きていることに意味があるのだ…というようなメッセージを感じる。
嘘発見器を渡してきたり、自身の罪を隠蔽しようとしたりした者にもデカたちは真摯に向き合う。ここも、プロフェッショナルを感じるポイントだ。

デカレンジャー デカレンジャー ロボー!!!

挿入歌がかっこいいデカレンジャーロボ。勿論かっこいいのは歌だけじゃあないんです。

横にスライドして二丁拳銃!

バイクと合体、見事なまでにバイクを乗り回す!
(最初に言っておく、胸の拳は飾りだ!)

それにデカベースロボもすごい。緊急時に起動するうえ、ちゃんと職員向けの安全スペースも用意されているなんて…。
設定がごちゃごちゃせず、しっかり使われてるのすこ。
いつも足になりがちな女性陣のメカが腕にあるのが斬新。
あと初期にあったウメコの「そこのアリエナイザー!止まりなさーい!」が次第に減っていってちょっと残念だった…w

印象に残った回

ツインカム・エンジェル本格始動(ダンディ坂野が敵だった話)
条件で爆発する自転車(声と人間態がしょこたん!)
ホージーの救いようがない悲恋物語(衝・撃)
SWATモードの訓練と鬼教官
センちゃんの閉所恐怖症と名推理の回(敵の声がまさかのコ◯ンくん)
ジャスミンが少年と出会う話(少年は後にジャスミンと夫婦になる)
イオ・ヨンマールイッチ王女
テツが変な宇宙人に絡まれる話(こうなったらデリートしてやる!)

総評

王道で、わかりやすい。しかし戦隊というよりかは「SF系刑事ドラマ」の色が強い。
これと言って強すぎるところも弱すぎるところもなく、戦隊初心者におすすめしたい。

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