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話す力

1月14日。またも鬼太郎が一位でした。
実は先週も鬼太郎が一位でして。

なので、新書に目をつけて。
「話す力」阿川佐和子著
を読みます。

写真は撮りましたが、本は買えず。
新書にしようと決めるまで迷いましたので。
Kindleで購入しました。

一位の本を選んでいくと、全く縁がない方の本になる事がありますね。
阿川佐和子。名前は知ってますし、きっとテレビで見た事ありますし、父上の阿川弘之も名前は知っています。
ところが両者とも作品は一冊も読んだことがないです。楽しみですね。

   〜〜個人的ハイライト〜〜

 ①軽妙で品のある文章

文章が柔らかいです。
読者が何歳かによらず、きっとひと回りほど歳上の女性が語りかけてくるような感覚を覚えます。
思いっきり口語って感じの文章なのに一つ一つの言葉つかいが丁寧で隙がない感じ。でもふんわりしてる。
昔ながらのオヤジ下ネタってのを書かれていて、内容を吟味すると、下世話なよくあるうわってネタなんですが。
なんか、ふわっと雲に浮いたような感覚で笑いを誘います。
いくら読んでも疲れさせない文章でした。

 ②エピソード

父親が作家だったり、自身はテレビにも出てたり、雑誌でインタビューするような仕事もしてるからでしょうか。
すげー顔が広いお方です。
色んな方との色んなエピソードが多くて、どれもすごく面白いです。
作者の年齢的な事もあるのか、昭和を代表する方とのエピソードは多いです。

とはいえ、幅広い。
意外な名前が出てきます。

こちら、誰かに何度も同じ話してしまう問題について、そりゃしょうがないやん!って話をしている時のエピソード↓本文

作家の吉行淳之介さんがおっしゃっていたのです。 「人の話を勝手に書いたら盗作と言われるかもしれないけど、自分の話ぐらい盗作させてもらいたいよ。一人の人間が、そんなに面白いエピソードをたくさん持ってるわけじゃないんだから」

吉行淳之介って…。
こういうのが多々あり、読んでてワクワクしてました。

 ③話す力?
タイトルは話す力で、目次を見れば、なるほどって思うラインナップです。
ですが、読んでいくと阿川佐和子のエッセイって感じがして、タイトルを忘れてしまいます。
読んでる途中で、ああ、話す力ってタイトルだったなって思い出す感じで。
文章が口語っぽいのもありまして、作者の話す力がハンパないなってのを思い知らされる本でした。

    〜〜〜〜まとめ〜〜〜〜
すごく面白かったです。
個人的には、話す力ってタイトルだけど、作者が考える話す力と、読者が考える話す力。
ちょっと乖離してる所がとにかく面白いです。

読者が考える話す力。多分、話し下手というか、そもそも話せない!って人のための本だって思うと思うんです。僕だけかもですが。

例えば、1人外食する時。

テーブルやカウンターに一人で座って、黙って一人で食事をすると、余計な自意識が働くのでしょう。周囲から見られているのではないかと気になって顔を上げにくくなったり、料理を待つ間、どう暇をつぶしたらいいかわからなくなったり、

うん。ここまでは全く同意です。
で、その後、作者が心がけ、実行したことが↓

店の人に案内されて席に着くと、メニューに目を落としたり、内装に視線を向けたりして、暇そうなスタッフと目が合えば、話しかけてみます。

で、店いつオープンしたのだとか、飾ってる絵、面白いですねとか言ったりするようです。

うん。なんか積んでるエンジンがちがう!
そんな感じで。タイトルに偽りというか、
一気に読むと、
「あれ?阿川佐和子が語りたいだけの本やん」
って思われがちな気もしますが。
しっかりためになるお話もされてますので。


あと、ニュースレターはじめてみました。

基本noteに書いてる事と同じですが、少し付け加えてる感じで。

期限を決めたりする事で、よりしっかり書いたり伝えたりが出来ればと思いました。

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