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「身銭を切れ」について。プロローグその3

この本を、思いっきり根気よく。ゆっくりまとめていこうと思います。

多様な世の中。どんな世界で生きていても大切なたった1つの行動規範について書かれた本です。

※身銭を切る=自分自身が金銭的な負担やリスクを負うこと。
ですが読んでると、金銭的な意味だけでなく、下手すりゃ命もって感じなので、雰囲気とすれば、自分自身がリスクを負うって感じかもしれません。

プロローグその3
「インケルトーの肋骨」

ここでようやくプロローグっぽいプロローグです。
この本のできた背景と、章ごとに語られる事が書かれてます。

ちなみに「インケルトー」というのは、作者がいくつか書いてる作品の一連を、そのように呼ぶようです。
肋骨っていうのは、イヴが、アダムの肋骨から生まれた故事に倣っているようです。
「身銭を切れ」は、「 反脆弱性」っていう作品から生まれたと。
今回はシンプルに。ある取引のみに注目します。

・ロバート・ルービン取引
この方の過去の作品「反脆弱性」で書かれた、
「他者の脆さと引き換えに反脆さを手に入れるべからず」の部分を抜き出し、力説したものです。

このわかりやすい例が、ロバート・ルービン取引といわれるものです。

この取引はトレーダーとかに多く、そこかしこで見られる風景です。
簡単に書くと、儲けた時は利益を懐に収め、損した時は損失を他の誰かに押し付けるやり方です。
今までも出てきましたし、これからも出てくる基本的なけしからん行為です。

これをすると、リスク転嫁ばかりがこぞって行われ、金儲けのバスにみんなが乗り込み、ブラック・スワンのリスクがじわじわ増えていき、システム自体が吹っ飛ぶ。

その危機感を共有。少しでも解決出来ればっていう作品であることを現しています。

・今回の教訓

ちなみに。作者は
「身銭を切らない」「身銭を切る」ってわけてますが、
もう一つ、理想として、他者のために身銭を切る人。
「魂を捧げる人」
って存在を挙げています。

それを分類したのが図になります。

この図を見て、作者の人柄とこれからの話を推測していただければ。
ニュースとか、SNSとか、いかにロバート・ルービン取引が溢れているのかってのがわかるかなと。
それが今のやりづらい世の中の原因の1つなのを実感できると思います。

次回からようやく本章に入ります。

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