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【妊娠レポ②】

私が産婦人科を選ぶ時の基準にしたことは、クチコミと無痛分娩に対応しているかであった。

無痛分娩は海外ではかなり主流で、だいたいの人が当たり前に無痛分娩を選ぶらしいが日本では麻酔医が少ないこと、産院に早々居るものでは無いことなどから、対応していることが珍しくてなかなか主流にはなっていないそうだ。

私は痛いことが嫌いだ(好きなひといる?笑)
今どき「お腹を痛めたほうが〜」なんて人ほとんどいないかもしれないけど、無痛分娩できるなら選ばない選択肢が無かったので最初から無痛分娩を希望して、産院を決めた。

しかし無痛分娩というのは無痛ではない。
っていうか産院によると思うけど、私のところでは陣痛が来たりして子宮口(赤ちゃん出てくるところ)が4センチほど開かないと麻酔の処置をして貰えなかった。

分娩は、陣痛がくる→破水する→子宮口が開いていく(最終的には10cm開く)→赤ちゃんでてくる
って感じなのだが、陣痛が来ていてもなかなか子宮口が開かず、ずーっと痛みに耐えるだけ。みたいなときがある。

まさに私がそれであった(地獄)

予定日を過ぎてもなかなか子宮口が開かなかったので、促進剤という点滴で陣痛を促す。
(これを後に私は拷問と呼ぶ)
要するに陣痛を人為的に起こすので、点滴が入っていくとどんどん痛くなる。1番痛いときで、2分おきくらいに泣きながら1分間の痛みに耐えていた。途中で手の震えが止まらず、息をちゃんと吐いて!とめちゃくちゃ言われた。

この時は旦那が居たのだが、いわゆるテニスボールをケツに当てるという、The陣痛緩和!っていうよく見るヤツをやって貰った。
もう訳が分からないくらい痛くてしんどかったので緩和できてたのかわからないが、1番旦那が居て良かったと思ったのは、松岡修造のような声掛けであった。
「頑張ってるよ!!」「必ず終わりが来るよ!!」「息を吐こう!」「よし!乗り越えた!」「さっきの乗り越えられたんだから大丈夫だよ!!」
こういうポジティブ語録をたくさん言ってもらった。辛くて辛くて本当に拷問だと思ったけど、なんとか心が折れずに済んだ。
1人ならもう促進剤辞めてって言ってたかもしれない。
このとき旦那と結婚して良かったと心から思った(笑)

そんなこんなで無痛分娩って思ったより痛い!
てか拷問の域にある!!と思った私だったが、なんとか子宮口を4センチほど開けることに成功し、背中に麻酔の針を刺すことになる。

この背中に麻酔の針を刺すのも痛い(笑)
まず針を刺す時にものっすごい背中を丸めないといけないのだが、お腹大きい+陣痛めっちゃきてる状態でこんなに丸まれる?!くらい助産師さんに丸め込まれる(笑)
痛いー!痛いー!と言いながらも、針を刺すので絶対動けない。
あと痛いー!と言うと、「お腹?!背中?!」って訊かれるので、話すのも困難な中で「お、、、おなか、、、」とか言わないといけない。

しかし1度麻酔が入ると、拷問が嘘のようにラクになる。お腹周りの感覚だけないのでかなり不思議だけど、そのまま子宮口がさらに開くのを待った。

そして私の場合は開かなかったのでまた明日の朝からしようと言われ、まさかまたあの拷問から始めるんじゃないよな??とか思ったけど、やっぱりそうだった(この辺りでメンタル壊れそうになる)

痛いのが嫌だから無痛分娩選んだのに真逆過ぎないか?!なんで痛くなる薬入れてるんだろう私!!!って結構思ってた(笑)

でも次の日の午前中過ぎたくらいには、医師に緊急帝王切開しましょうと言われた。
(全然子宮口開かないので)
私の無痛分娩計画は消え、この拷問も意味なかったのか…と一瞬思ったけど、無痛分娩とは…とか陣痛ってこれ以上痛いんだ…とかを知る経験にはなったので、まあ良しとした(ポジティブ修造)

帝王切開となると下半身麻酔になる。
手術!って感じの髪の毛しまう帽子を被って、またエビのように丸め込まれて麻酔を刺される。
(なんで昨日の針使えないのかわからないけど、昨日の抜かれてまた刺された、痛い)
ただこのときの先生はめちゃくちゃ手馴れている、ちょっと無愛想なおじいさん先生で、痛い!と言っても、もう終わる!!!と言われたりして、ヒェッ!と思った(笑)

麻酔で足の感覚が無くなったのを初体験したが、マジで足がどこかへ行ったような?足に力入れてるのに、足がない。って感じだった。

上半身は動くので、先生たちの声や音はわかる。
手術が始まるまでガチャガチャと器具を用意する音や、慣れない環境で緊張していたのだが、さっきの無愛想なおじいさん麻酔医が「大丈夫よ」と素っ気なく私を励ました言葉がなぜかとても心強く、ホッとした。

お腹を切る側の先生は2人居て、きちんと手術を始める時に始めるよー!と言ってくれたり、もうすぐだからね〜!とか、いま頭出るよー!とか、声があるので安心した。

我が子は頭を出したら、すぐ産声を上げた。

③へ続く。


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