自分が僕な所為なんだ

どう頑張っても身体の性別は纏わりつくもので。

そのままを愛してほしいなんて上手く伝えられないし、そもそも言っても自分の思った通りに受け取ってくれる人なんてそれこそマイノリティなのではないだろうか。
アライという存在はいるのは知ってるけど、僕の周りには完全なアライは正直存在しないと思っている。
道を違えてる言葉を見て、その言葉にこもった優しさを受け入れられなかった自分が嫌で堪らなかった。

何をしても、どこにいてもついてくるんだよ。
それを感じないようにすると全部を失ってしまう。
バランスとかそういうのを考えるのもどんどん面倒くさくなって、最後には失ってる事にすら気付けなくなる。

自分が1番この考えに囚われてるのはわかってるけど当たり前じゃん。
毎日ふわっと違和感の感じる体に見ないふりをして、娘とかお姉ちゃんとか女って言葉をなんとか受け流して、棘だらけの現実を飲み込んで。
それが当たり前の日常と同じように通り過ぎてくのだから。

その癖に、自分の事は完全な男だと思えないんだよ。
男らしくしたいとは思うけど、それが性表現なのか押し潰した中の僅かな自我なのか今の自分には判別出来ない。
もしどちらでも無いとしたら診断書を貰えるとは思うけど、胸オペとかホルモン治療をするのも正解だと思えなくて。
その中でも体に感じる違和感とは闘わないといけないんだよ。
少しくらいは生きてるだけで辛いと言わせてよ。

ずっと2択に混ざれなくて孤独なんだよ。
当たり前が当たり前じゃないの。
多数派が僕達のような存在を理解出来ない様に、多数派が普通だと感じている2択の中に収まる人生が僕には理解出来ないんだよ。

女の子らしくして喜ばれるのも、女として認識されるだけでも辛いと感じてしまった。
でも間違いとも言い切れない気がして余計に辛かった。
何か正解か分からないのに自分を押し潰して女として生きてくのが全てを丸く収める最適解だと気付いてしまった。
自分が2次元のキャラクターだったら面白いキーキャラクターだったのかも。と妄想してみたりしたけど紛らわしにもならなかった。
だって現実は変わらないから。

僕が女の子だったら、もしくは男の子だったらみんなの愛を素直に受け止められたのかな
ごめんね、こんな出来損ないのぼくで
これからはがんばってちゃんと女の子として生きるから
ここだけは僕でいることを許して
僕を僕のままで愛して

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