自我の境界:占い師の日記
「あわい」という言葉がある。
狭間、とか、あいだ、とか境界線があるような無いような、空と海における水平線のようなものである。
占いをしていると最早、口寄せのごとく自分ではない何かが話し出してけれどそれは私の言葉で、非常に稀有な体験である。
当然の話で、その「話しかける人」が守護の存在あるいは悪霊であっても、日本人とは限らず、まったくの多言語を私の脳内に投影してはそれを発するのは私の語彙力だからである。
結局は、霊言を翻訳・翻訳・翻訳なのである。
肉体があるから自我があり、霊界の魂は個を持たない。水滴が水瓶に入り他と混ざればどれがどれかわからなくなるようなものである。
誰かに対峙した時にふと相手の前世・心・来世が見える時があるが、それは「個」としての相手を見ていないので、少しばかり失礼だと思ってすぐ閉じる。
オーラを閉まったり、自我の境界を引かないと何か、どこまでが自分の妄言でどこからが相手に進言すべきか解らないので、戒めたいところである。
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