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世界を手に入れるには:占い師の日記

高級な車を持っていても運転が下手なので、結局、ミニカーで良い。
歌えなくても好きな歌手が好きな声を出していれば良い。
人は、望むものを手に入れたいときに執念を捨てると意外にも簡単にカジュアルダウンした「実態」を手に入れることができる。

昔のRPGで世界を支配しようとした魔王が「この世界を手に入れる」と息まき、それに呼応する勇者が「この世界を守る」と豪語したが、さて世界とはどこだったのか。

ある高名な小説家が仏門に入ったが、素行の悪さから「仏が彼女を引き取った」とまで言われた。
いわゆるこの世にも「魔」と呼ばれる存在はいて、それは元々人の形をしていながらも魔王側、実は勇者が守る必要もなく魔王の配下で仲良くやってほしい人々もいるのだ。
「この世界を手に入れる」とき、また「守る」時、魔王も勇者も不要な半分の世界にまで手を伸ばす。半分は仲良く渡せば良いのに。

さて、SNSだと様々なものを見るが、
旧知の教師が教え子に告発をされているのを見る。
一体、その教え子は何年、苦しんでいたのか。
寝耳に水の教師の驚愕如何許りか。
恨みとは恐ろしいものである。

さて恨みの種類は置いておいて教え子が恨みを晴らすにはどうすれば良いかとふと考えるが、結局はその教師を超えるスキルを付けるしかないわけで、まるで魔王が魔族から出世するようなシステムが必要である。
ポッと出の何回死んでも生き返るような、むしろそっちの方が魔族なのではないかという勇者側と闘うために、恨みの力を増幅してしまい、やがて教師を超えてしまう。

その時に恨みが晴れるのか、
もはや蟻と戦車のような差になってしまった両者、わざわざ戦車は蟻を潰すのか。

そうなったときに、優しい魔王は世界を望まない。
弱く、恨みを買ってしまう不器用な生き物をただ泳がせて自分をなだめ、大人になってしまった自分に黄昏るのである。

強くなることは黙ること。
黙れないなら、もっと強くなれる余地がある。
最強とは物言わぬ優しい人のことだと思う。

私は黙っているけど、藁人形は打ち続ける。笑顔で。こわっ

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