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上場に臨むロケット開発ベンチャーの経理メンバーを募集します

 こんにちは、インターステラテクノロジズ(以下、IST)人事です。ISTではこのたび、上場準備に向けて新たに経理を担当する方を募集します。

今回の募集にあたり、ISTのビジネスモデルや経理の特徴について、経理を担当している小林(取締役CFO)と遠藤(経理グループ・リーダー)に、ISTの経理の特徴と今回の募集の背景について、人事からインタビューをしました。

民間のロケット製造会社の事業内容やビジネスモデル、今のISTだからこそ経験できる魅力を、二人の対談を通してご紹介いたします。


小林 徹(以下:小林)取締役CFO
長野県出身。京都大学経済学部卒業。在学中に中小企業診断士資格を取得。三井住友銀行で法人営業・融資業務を経験し、2016年にインターステラテクノロジズ入社。CFO兼管理部長として財務、経理、法務等社内の管理部門責任者を務める。

遠藤 晴彦(以下:遠藤)経理グループ・リーダー
北海道出身。食品や通信業界など、上場・非上場合わせてさまざまな業種の企業を経て、2022年4月にインターステラテクノロジズ入社。管理部経理グループのリーダーとして主に財務諸表作成業務に従事。



ロケット開発での事業内容とビジネスモデルとは?


──ISTの事業内容やビジネスモデルを教えてください。

小林:ISTはロケットの開発、製造、打上げまでを行う会社です。業種としては「製造業」と「輸送業」の2つの側面があります。自社でロケットを製造しているため、会計的には多くの材料や部品、機械設備などの資産を抱える製造業にあたります。一方で、売上としては衛星などの荷物を宇宙まで輸送するサービスを提供し、輸送料をいただく、これが「輸送業」にあたります。


ロケット開発会社の経理の特徴とは?

──ISTの経理の特徴を教えてください。

遠藤:「ものづくり」の製造業的な側面はありますが、一方でロケット研究開発というディープテック的な側面もあるので、両面を考慮しながら業務を進めなければなりません。私もさまざまな業界で経験を積みましたが、「製造と研究が常に同時に進行している」という点がISTの特徴の一つです。

──色々な業界を経験された上で、ISTならではの大変さはありましたか?

遠藤:直近の上場準備の過程で、これまで正しいと思っていた取引の処理方法と会計士との意見が異なるという大変さがありました。上場に際して事前監査を受けますが、やりとりする監査法人の方も『ロケット開発をしている企業の上場』の経験はほとんどありません。

事前監査を進める中で、「実はこの論点もあるので新たに検討が必要です」ということがいくつか出てきました。何が正解で、何が不正解だったか。私たちも監査法人の方もある種、手探りの状況です。そこの大変さは正直ありますけど、しかし裏返すと、そこを自分で考えて工夫してやっていけるところは、他の業界じゃできないことですので、私個人としては大変さよりもおもしろさの方を感じています。

──では、小林さんから見た「ISTの経理の特徴」はいかがですか?

小林:遠藤さんからもお話がありましたが、現在、ISTの大きな特徴の一つは投資フェーズにあることです。また、ロケットを作る上ではたくさんの部品や材料が必要で、資材の調達、加工依頼など幅広い仕入れ先とのやり取りが行われます。そのため取引先の件数や扱う金額も大きいというのも特徴といえます。

たくさんの部品やコンポーネントで構成されるロケット。その一部を紹介。


独自の資金調達

──「今は投資フェーズ」ということですが、資金調達はどのような手段で行っているのでしょうか?

小林:資金調達の手段は、主に株式の発行です。ロケット開発や宇宙輸送事業を行うことに賛同したり、将来の利益を見込んだ投資家の方から出資いただいて、そのお金を元手に実際のロケット開発を行っています。株式以外にも不動産クラウドファンディングや、ふるさと納税を活用した補助金の制度を活用しています。また、みんなのロケットパートナーズでは協賛による応援もいただきつつ、あらゆる手段で資金調達を行っています。

さまざまな形で支援いただいている(資金調達累計も70.5億円の内訳※2023年3月末時点)


──どのような方々がISTに出資してくださっているのですか?

小林:どのような方かというのは会社のフェーズによって変わってきていますが、特に2013年に事業を始めた頃や観測ロケット「MOMO」の打上げ時は、個人の投資家の方がエンジェル的に出資していただくケースが多かったです。

最近は、事業会社や上場企業からの出資いただくことが増えています。投資してくださる会社の規模も金額も大きくなっています。

──個人の方はもちろんですが、大企業の方からの期待も大きくなっているということですか。

小林:MOMOの打上げ成功による反響もありますが、海外でも宇宙ビジネスに注目が集まっていることや、弊社でも新たに超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の開発が進んでいることもあって、皆様からのご期待が特に高まっていると感じています。


経理募集に至った背景

──今回の「経理募集」の背景もそうした期待に応えるためなのでしょうか?

小林:現在、会社としてはエクイティファイナンスをメインで行っているため、上場も近い将来視野に入れています。上場準備において、現在の管理体制では力不足な部分があります。そのような課題をカバーできる方をこのタイミングで募集します。

──「上場準備」となると、どのような経験のある方に来ていただきたいですか?

小林:上場準備の経験が必須というわけではありませんが、上場準備の経験がある方や、以前上場準備を行い、最終的に上場を達成した会社での業務経験がある方、または既に上場した会社での経理業務経験がある方を歓迎したいと考えています(経理のバックグラウンドや幅広いスキルをお持ちの方々からの応募も大歓迎です)。

遠藤:個人的には、スキルや経験と同じくらい重視しているのはマインドです。さきほどISTの経理の特徴の話でしたような大変さもあるので、チャレンジングな環境を楽しめる方が良いです。

ISTは今まさに拡大中の会社で、2年前に比べてメンバー数も倍以上になりました(2023年6月現在129名)。特に最近は宇宙業界への市場の注目が高まっており、今後ますます成長スピードが加速することが予想されます。社員数が増え、取引先も増えていく中で、そのスピード感をむしろ楽しめる、こんな経験を積めることをポジティブに思っていただける方がうれしいです。

遠藤:「ベンチャーならではのスピード感や困難さもありますが、経理のポジションでもリモート作業が可能であり、働く時間も柔軟ですので、あまり負担を感じたことはありません」


ISTでしか観られない景色

──すこし経理の話から脱線します。小林さんはロケットの打上げを現場で見られているかと思います。当時のご体験をお聞かせください。

小林:今思い出しても、現場でしか得られない感動だったと思います。例えばSpaceXや、日本国内でもJAXAが種子島などで行っている打上げもテレビで放映されますが、現地で見るロケットの迫力は全然異なります。

打上げの音は耳で聞くだけではなくて、もう地面から揺れるぐらい、衝撃波のような感覚です。これが目に見えている映像とは違います。ロケットの発射場から私たちがいた見学場まで4kmほどの距離があり、音は十数秒遅れて聞こえてきます。打ち上がる瞬間を待っている間の高揚感や緊張感に加えて、その時間差も現地でしか味わえない体験でした。

ねじのロケット(MOMO7号機)打上げ後の様子

打上げは会社の命運を左右する重要なイベントです。その時は、開発部も管理部も、チームや役職関係なく全社一体となってロケットの打上げに全力を注ぎます。ただ見ているだけではなく、自分自身もロケットの打上げに参加できる。これもISTならではの魅力です。

今後やろうとしているZEROの打上げは、これまでのMOMOとは全然違う規模になるかと思いますが、同じように社員全員で打ち上げる形になると思います。

今後のキャリアを考える方へ、いま伝えたいISTの魅力とは?

──この記事を読んでいる方の中には、今まさに今後のキャリアについて考えている方もいらっしゃるかと思います。最後にお二人から、現在転職を考えている方やこれからキャリアについて考える方に、ぜひ伝えておきたいISTの魅力は何ですか?

小林:私はやはり、他の会社では経験できないことができる、独自性があることだと捉えています。前職では銀行で法人営業や融資業務に携わっていましたが「その会社でしか実現できないこと」をしたいという思いが募り、ISTに入社しました。これまでのキャリアも「その会社独自の魅力は何か?」を主軸にしてきましたが、ISTは独自性の要素が強いと感じました。

遠藤:私はこれまで、食品や通信業界などさまざまな業界の経理を経験してきました。さまざまな業界を経験してきましたが、宇宙業界、ISTはその中でも特に成長性と刺激を感じます。成長性や刺激を求める方にとって、ISTはいい環境だと考えています。


今回のインタビューを通じて、ISTの経理の仕事に関心を持っていただいた方は、ぜひ下記の採用ページからご応募ください。


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