韻しか踏まん
難聴の耳では日常が聞き間違いのオンパレードだが、逆に思いがけない単語同士で韻を踏める可能性に気づいてしまった。実際に聞き間違いをした単語やフレーズを書き留めてみる。ちなみに選択肢はすべて①が正解なので安心して読み進めてほしい。
{①駅徒歩3分/②行きこそシャンプー}
これは随分前の聞き間違いなので文脈を忘れてしまった。ヘアサロン探してたときかな?
{①目覚ましかけた/②ヨドバシカメラ}?
明日早起きしたい大事な人の耳元で囁く大手家電量販店の名前はこれです。
{①新宿産/②チンギスハン}の野菜
鉄腕DASHを見ているという文脈があっても「チンギスハンの野菜?!」とか素っ頓狂なことを言い出すので、脳内の単語帳の偏りは思った以上に罪深い。
ちなみにチンギスハンは野菜より乳製品と肉とゲルとクリルタイと狼の子孫のイメージだけど、実際はどんな野菜を食べていたのかしら。
{①札束/②キャッサバ}で殴る
タピオカにする前の芋の状態のやつを使うってことで合ってる?
{①雨雲/②砂肝}出てきた
文脈類推モードを直ちに起動してください。
{①Christmas/②distance}
英語はいくつ子音があるか予測できないのが難しいところである。「母音のスロットが先にあって、それにどう子音を入れていくか」というのはなんとなくアラビア語の逆を行くような印象がありますね。
{①maybe/②navy}
短い単語はヒントが少なくてシンプルに鬼。
見慣れた景色も{①劇場/②日常}に代わる
これは文脈が完全に邪魔をするパターンなのでちょっと動画を見てほしい。
0:29~の1番Aメロの歌い出しだ。「見慣れた景色も」という直前の歌詞を聞いた時点で私のポンコツAIは「日常」を最も有力なサジェストワードとして1位にあげてしまうのだ。
その後5秒くらい経って、「いや、見慣れた景色が日常に変わったらそれはつまり何も起こらんのでは」と理性が横槍を入れてくれる。ありがとう理性。もうちょっと早く作動してほしい。
{①標識/②常識/③掃除機/④正直/⑤雑色}のない旅路
これは単純に推しの動画を見てほしい。
0:51~の1番サビの歌詞。②だとパイオニア感がありすぎるし、③だと道中ポイ捨てしまくりそうだし、④だと水面下でドロドロの化かし合いの恋愛が始まりそうだし、⑤だと善児がいなくて安心できそうです。
君と出会った{①奇跡/②季節}
これはもう文脈でも判別できないと思う。
ちなみに{気づき/ひじき/刺激/遺跡}、[岸/串/石/四季}あたりも難しい。真面目な話、高母音が無声化して実質無声子音だけになると、そこに音があるかどうかがわからない。そうでなくても、1kHz以上があんまり聞こえていないというのは、母音のF2があんまり聞こえていないということなので、母音同士(特にイとウ、エとオ)の判別も難しい。合理的ではある。
それはちょっと{①安直/②あんちょこ/③アンチョビ}
ひねりがないアイデアに対しては、むしろ間違えて言ってあげるのが優しさかもしれない。
{①アマプラ/②鎌倉}で見る
2022年の楽しみの半分くらいは大河ドラマだった。よく訓練された武衛なので最終回放送の翌日に公式ガイドブック完全版(最終回あらすじのネタバレ掲載あり)とフォトアルバムを買い、冬休み初日に大河ドラマ館へ行き、写真集も即ゲットしました。最終回の録画は残っているけど、アマプラ殿の13人は見てみたい気もしますね。やらんかな。
それはさておき略語略称短縮語アルファベットは常に鬼門です。
{①ほとんど/②酢昆布}食べてない
最近酢昆布なんてほとんど買ってないのに…。
{①的外れ/②鳩サブレ}だろ
これほど「踏める」と思った例は他にないが、脳内の単語帳が依然として鎌倉に引っ張られているのがばれますね。北条家バージョンの黄色い缶、発売翌日にTwitterで見て買ってもうた。
最近{①四十肩/②静岡茶}
母音もアクセントもちょっとずつ違うはずなのに、たぶん冒頭の「しz・・・」だけ聞いて判断している模様。
{①涙/②何か}があふれだす
もう解説は要るまい。
{①手荷物/②tenemos}
tenemosはスペイン語の動詞tenerの現在形一人称複数形。英語でいえばwe haveとかwe takeに近い意味。初めてスペイン語を習った年の夏休み、帰省のため飛行機に乗って「あーこういう聞き違いもするのね」と思いました。言語の垣根を越えて似た音で近い意味のものを見つけるのはちょっとだけ楽しい。本音を言えばいろんな言語で踏みたい。
次は{①糀谷/②大戸屋}
これは飛行機に乗る前、京急線の車内の話ですね。
ただしかなり最近の聞き間違いの例。母音もひっくるめてかなり違う音同士で混同している。
{①学バス/②学閥}に掲示
「このチラシ、学閥にも貼ってもらおう」「!?」
原色花模様{①ヒラヒラ/②キラキラ}揺れてる
冒頭。ファンタの最近の曲の中ではこれがピカイチだと思って聴いているのに、自分で歌うときはいつもヒラヒラとキラキラどっちか迷う。
擬音語と擬態語については思うところがあるのでまとめて一回書き直す予定。
まだまだ新境地が開けそうなので、この記事は続編も出していこうと思う。引き続き韻しか踏まん。
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