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孔子ですら、40歳まで悩んでたんじゃない。

こんにちは、なんじょうです。

先日書いたnoteに、毎月テーマを決めて勉強する!と宣言をしておりました。

1月は日本酒。2月は地球温暖化。3月はハンドレタリング。

それぞれほそぼそと勉強&練習していたのですが、2月3月のnoteは書けず。。今日は久しぶりにテーマ勉強のアウトプットとしてnoteを書きます。

4月のテーマは『論語』です。

論語と私の出会いは、中学の頃の古典の授業。あの頃はみんな教科書で論語に出会ったのではないでしょうか。今もそうかな?

当時多感だった私は、些細なことで思い悩むことが多かったと思います。いわゆる中二病というやつなのかなんなのか、、吹奏楽部の部長をやったり、県立のトップ校の受験を目指したりと、何かと忙しい中で集団をまとめることもあり、自分の在り方に悩んでいたんですよね。

その時に出会った論語の一節がこちら。

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とても有名な句ですね。これを初めて読んだ時、私はこう思いました。

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なんだ、こんだけ勉強している孔子ですら、40歳まで悩んでたんじゃん。だから、今中学生の私なんて、悩んで当然じゃん。なんだそっか、と。そういうものか、と肩の荷が降りたのを覚えています。

それからというもの、「不惑」というキーワードが何となくずっと心にありました。そして論語をちゃんと勉強しようと思ったのが、社会人2年目の冬。当時私は横浜拠点で働いていたのですが、東京本社から異動してきた人が上司になり、顔合わせの際に「不惑を目指している」という会話をした時に、すごく感心されたのがきっかけでした。

そんなに感心されるものなのかしら、、とも思いつつ、教えてもらったのは「不惑を目指す若い女性は珍しいね」ということ。なるほど、この価値観はもしかして稀有なものなのかも?だとしたらちゃんと勉強したいな、と思って論語の書籍を読み漁りました。そこで出会ったのがこちら。

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知る人ぞ知る、『有隣堂』の社名の由来となった句です。

先程申し上げたように横浜拠点で働いていた私。横浜駅地下にある『有隣堂』さんには何年もお世話になっていましたが、こんな素敵な意味合いのある社名だったなんて…。と感激をして、ますます有隣堂を贔屓するようになりました。(今は新宿にある、『STORY STORY』が私の癒やしの場です。コロナが落ち着いたら、またあそこで本と向き合いたいなぁ。)

そんなこんなで、『論語』には割と詳しい方だったのですが、この春に、大河ドラマ『青天を衝け』を見だし、先日の読書会のテーマ本の、渋沢栄一の小説『雄気堂々』を読むことになり。これはもう、このタイミングでもう1回学ぶしかないっしょ、論語!と思い、今月のテーマになりました。

前置き長すぎですね?笑

今回論語の様々な書籍や映像を拝見し、とても面白いなと思った私なりの気付きを3つ、お伝えできればと思います。

1.知識を得たら自分の頭で考えよ。自分の頭だけで考えるな。

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どこかで聞いたことある方もいるのではないでしょうか。仕事が出来るようになるために勉強することもたくさんあります。そこで大事なのは、「知識を得ただけで満足するんじゃなくて、ちゃんと自分に置き換えて使えるようにならなあかん」ってこと。これは本はアウトプット前提で読め、とか、実践の中で学習せよ、とか色々な場で言われていることかと思います。

ただ、私にはその後に続く『思いて学ばざれば則ち殆うし』という言葉の方が刺さりました。「自分の考えだけで、他者からの学びを得ないことは、考えが凝り固まってしまって危険だよ」ということ。

実は昨年大きな失態をしでかしまして。「今まで得てきた知見をもとにめちゃくちゃ考えて良かれと思ってやったこと」を、めちゃくちゃこっぴどくお叱りを頂いたことがありました。本当に心から反省して。そして、今年の豊富を「よく感じ、よく考える」にしたのでした。いや、本当に驕りは危険ですね。いつも謙虚でいないと。

自分を正したい時に思い出したい言葉です。

2.万人を愛せなくたっていいのだ

『博愛』という言葉があります。ひろく、平等に愛する、という言葉です。私はこの考えがとても好きで、「みんなが幸せがいちばんいい」と思っています。ただ、この考えって儒教には無いようなんです。

儒教としては、「愛」の量には差があって当然。自分と距離の近いものから順番に愛していく、という考えらしく。最大限の愛情を親に。そしてそれより少し少ない愛を兄弟に。一族に、友人に…と距離が離れるごとに、愛の大きさは小さくなっていく。ただ、自分の関わりのある人は愛そう。という考え方。

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そして、友人でもない「他人」についても、愛する努力はしようね、それを『博愛』というとのこと。つまり、博愛は努力して意識するもの。ただし出来なくっても咎められるものでもない。

みんなが幸せならって、そりゃそうなんだけど、自分の関わりの深い人に愛情を注ごうというのは、なんだか素敵な考え方だなと思いました。

3.今の時代に生きられる幸せ​

孔子が生きた時代は、紀元前552年前~。孔子の一生をみてみましょう。

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孔子は55歳くらいで放浪の旅に出ます。それは「どこかで政治に携わりたい。雇ってくれる国を見つけたい」という気持ちからでした。なんとその年月14年。訪ねた国、7カ国。当時の寿命が30~40歳だった時代ですから、それはそれは高齢の旅です。私にはどうして孔子がここまで為政者になりたいのかわからなかった。

でも、今回時代背景を知ったことで合点がいきました。孔子は為政者になりたかったんじゃない。「誰か人のために仕事がしたかったのだ」ということ。

当時の仕事というと、大半は「農業」だったそうです。その農業に使うような道具を作る「工業」に携わる人も少なからずいたようですが、大体は「その日に自分が食べるものを作るため」に仕事をしていた。

そんな時代に「誰かのために仕事をしたい」と思ったら、「為政者になる」しか手段がなかったんだとか。いやーーそういうことかと。

そこで心から思いました。私はいい時代に生まれてきたなと。誰かのために働ける仕事が、この時代には山程ある。少しでも世に、人に貢献しようと思った時に、その想いを活かせる環境がある。こんなに幸せなことってないかもしれない。

この時代に生まれたことに感謝し、人の役にたてるような人間になれるよう、励んでいこうとますます思えた機会でした。

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さて、大分長くなってしまいましたが。今回の参考図書はたくさんあるのですが、何より、何より勉強させて頂いたのは『論語指導士養成講座』合計24講座です。Yotubeで2年ほど前に公開されていたらしく、今回はじめて拝見し、その面白さにシリーズ一気に見て、サイトに飛んで講義内容のpdfも読み返しました。まぁ面白い!(今回の気付きの2と3はこの動画内での学びです)

論語に少しでも興味を持った方には、是非ご覧になってみてください!

ああ、加地先生、、いつかお会いしたい…。

そしてNHKの100分de名著。4月は『論語と算盤』(最高のタイミング!)これも理解を深めるのに非常に良質なコンテンツでした、おすすめです。

(NHKオンデマンド、ありがとう!!)


それでは、長くなりましたが今月はこのへんで。ここまで読んでくださった方(いるのだろうか…笑)本当にありがとうございました!

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