春の前触れ、散歩日和の休日。
3.4
今日は久しく何の予定もない日。
世間は月曜日。
だが私にとっては待ちに待った休日である。
朝9時、起床。
一度も途中で目覚めることなく、深い睡眠を摂れたので気分がいい。久しい感覚。
ベットの上で天気予報のアプリを開いて、今日の天気をチェックする。横一列オレンジ色の太陽、最高気温は14度、風は0〜1m!
空の神様が味方してくれた、今日は最高に天気がいいらしい。最近はそこまで気温は低くないが、強風のせいで寒かったり突然雨が降ったりして、なんだか気分も晴れなかった。天気にとても左右されやすい私にとって、今日という日は最高だ。
早速午前中に外に出る計画を立てて、準備した。
通っている(といってもまだ4回目)喫茶店に向かい、朝兼昼ごはんを食べる。
今日はロイヤルミルクティーとサンドイッチを頼んだ。喫茶店の常連になることとは誰もが憧れるものだと勝手に思っているが、私もその一人。
店員のおばちゃんに認識されたくて、一番最初に飲んで美味しかったロイヤルミルクティーを頼み続けている。(毎回作るの面倒なミルクティーばっかり頼む若者だなって思われてたらどうしよう…)
注文を待ちながら、昨日までのことを振り返った。
思えば、ここ数日本当に忙しかった。
予定がというより感情が、思考が、忙しかった。
部活の練習、大学の成績発表、就活のエントリーシート締切と結果発表…
こうやって文字を並べるだけで頭がクラクラするな。
毎日続いていたエッセイも、3月に入り、書く余裕がなくなるくらい追い詰められていた。
果たしてこの正解の分からない暗闇の渦の中から抜け出せる日はくるのだろうか…暫くは難しそう。
そんなことを思っているうちに、注文したミルクティーとサンドイッチがきた。
一息ついてから、今日は折角の休日なので、一旦考え事はやめてずっと読みたかった本を鞄から取り出した。
今日の本は、「チーズと塩と豆と」。
直木賞を受賞した4人の女性作家による、短編小説だ。
本の感想はまた今度。
半分まで読んだところで、店を出た。
帰り道、今日はイヤホンをせずに歩いた。全身でこの春の前触れを感じたかった。
太陽に照らされた道端の上で大きく鼻息を吸う。
花粉の匂いですら心地好く感じる。
「今日はちょっといつもと一本違う道を歩いてみようかな」と思わせたり、道端に咲いてるピンク色の花に気付かせたり、
お天気とはすごいパワーをもっている。
ゆっくりゆっくり歩いて、
すごく遠回りをして帰った。
途中までマップを見ずに歩いていたけど、方向音痴の私は家まで辿り着けない予感がして流石にマップを開いた。
家に帰ってきても、しばらく春の余韻から抜け出せなかった。いい休日だ。
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