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#香り

透明な夜の香り

最後の一文を読み終えた時、
思わず本に顔を近づけて、匂いを嗅いでしまった
刷られた紙以外の香りなんてする訳がないのに。

私はいつも穏やかな日常に些細なできごとが描かれたような本を選んで読んでいる。
「透明な夜の香り」も、いつもの様に裏表紙のあらすじを読んで、最近お香に興味を持った私は、お香のようにおだやかな気持ちになりそうという安直な考えで選んだ。

読み終えて最初の気持ちを素直に言ってしまうと

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