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【旅行記①】羽田〜ドイツ・フランクフルトへ。14時間半のフライトを経て、改札のない電車に乗る。

というわけでドイツにいます。「というわけで」の規模感が鬼ですね。

幸せが極まってショック死しそうです

きっかけは、独立時からお世話になっているお取引先様のサービスが5周年を迎えたことでした。

ひと区切りのお祝い+次なる躍進のためにプロダクトオーナーがドイツで開催されるイベントを視察されることになったのですが、社長より「夏野さんのおかげでもあるから」と、いちフリーランスの私にまで渡航の機会をいただけることになったのです。

身に余る光栄に恐縮しっぱなしですが、「チャンスの女神には前髪しかない」と言いますし、無鉄砲はできるうちにしたい。ありがたく挑戦させていただくことにしました。

途中から私費で滞在を伸ばしてもOKとのことで、かねてより訪問したかったマグリット美術館(ベルギー)、パリ左岸にあるサンローランの店舗(フランス)も回る2週間のプランで渡航しています。

「ちょっと関西帰ります」くらいのテンションで書いてますが、実のところ海外旅行はほぼ初めてに近いです。正確には高校1年生のときにヨーロッパ周遊ツアーに参加したことはあるのですが(※)、完全なるパッケージツアーだったので、添乗員さんの振る旗についていって、知らんけど豪華で有名な城とか、知らんけど豪華で有名な聖堂とかを見て終わった感じでした(それでもすっごく楽しかったけど)。

そこから15年もの時が流れ、まずはパスポートを取得するところからスタート。しかもビジネスなので、夫はついて来ず一人旅です。

※運命のいたずらか、私には過ぎた「いいとこ」の学校に入れたので、驚いた父がプレゼントしてくれました。私1人での参加とはいえ、実家の家計状況を考えると、かなり無理をした出費だったはずです。申し訳ないやらありがたいやら。

自分で予約する自信がなかったので、航空券とホテルの手配はJTBにお願いしました。JTBのオンライン相談で要件を伝え、不安なこと(主に、女性一人旅なこと)を相談。

「それであれば、多少高くともメインの駅の目の前にあるホテルに泊まったほうが良いですね」とおすすめされたのですが、さすがに上級ホテルは円安の影響もあり、目ん玉が飛び出るほど高かったので、中級程度のホテルを中心に押さえてもらいました。

ちなみに、ウクライナ情勢と円安は現在進行形で私のお財布を直撃しており、正直に言うと、お取引先様から支給された費用は往復の航空券だけで吹き飛びました。「それでも全然いいです!!!!!」と受諾した上での渡航なのでまったく問題はないのですが、「航空券13万、燃油サーチャージ10万」ってもう、初めから「航空券23万」って言ってほしい感じ。倍やん。

立地にもこだわったためホテルもそこそこ高いのですが、夫から「金で買える安全は買ってくれ、頼むから」と言われたこともあり、安全への投資はケチらないことにしました。

費用面についてはまた帰国後にまとめるとして、ここからは旅行記。

今回の旅程は11/15〜29で、15日のフライトは朝の9:55でした。「国際線は、できれば3時間前に到着」と聞いていたので、7時には現地に到着したい。うーん。埼玉のわが家からではリスキーな時刻です。

そこで、14日の夜は羽田第3ターミナルのすぐ近く(ギリ、徒歩でも行けなくはない)にあるホテルに前泊しました。この選択は大正解。

ホテル側がアメニティをいろいろと用意してくれていたのですが、フライト客を想定して「ぜひお持ち帰りください」と書かれており、スリッパや歯ブラシ、ボディタオルなどを一式いただくことができました。とくにスリッパは履き心地がよく、現在進行形で大活躍してくれています。

ホテルでは残った仕事を片付けて眠り、5時半に起床。が、ここでさっそくヒヤッとした出来事が……

今回、スーツケースは購入するまでもないなと思ったのでサムソナイトのものをレンタルしたのですが、TSAロックの仕様を理解せず、寝ぼけた頭でモニャモニャ触ってしまい、うっかり知らん番号でロックするところでした。

(スーツケースを借りたアールワイレンタル。2週間で1万円弱だったかな。このスーツケースは10万円くらいするので、2、3回の渡航ならレンタルでも良いかも……。アフィリエイトとかではないです)

「ン????」とイヤな予感がして初めて説明書を読み(そういうとこ、あるよな!!)、結論、まだロックされていなかったのですが、

「万が一、誤った番号でロックした場合は000から順番に試す方法でしか解錠できませんのでご注意ください」

と背筋も凍るような一言。

いいですかみなさん、スーツケースは借りたらすぐにTSAロックの仕様を「完全に理解」しましょう。私との約束です。

閑話休題、ホテルを出ると、(暗いのもあり天空橋駅が見つからずまごまごしましたが)6時過ぎには第3ターミナルに到着できました。

が、ここでもスムーズには行かず……。手荷物預け入れタグを取り忘れて呼び出される、手荷物を預け入れないまま保安検査場に入ってしまうなどなど、初心者ゆえのミスを連発。笑顔で「大丈夫ですよ!」とフォローしてくださったANAの皆さんには頭が上がりません。YouTubeとかで予習したんだけどな……。

冷や汗をかきながらなんとか保安検査も通過し、まさかの3時間前に搭乗口へ。「ルフトハンザ航空はここですね」としつこく確認し、「ここです」の言質をもらってからは空港の電源席でのんびり過ごしました。

ここで誤算だったのは、「空港やったらカフェくらいあるやろ」と朝食をとらずに来たことです。というのも、第3ターミナルはコロナの影響か、あちこちのお店が臨時休業していたんです。私が待機していた搭乗口付近にもカフェがあるはずだったのですが、ここも休業しており、あわや朝食難民に。

おにぎりやサンドイッチが並ぶ自動販売機があったのでなんとか朝食を取ることはできましたが、可能ならカロリーメイトなど、ちょっと口に入れられるものを持っておいたほうが良さそうです。慣れた食べ物があると、気持ちもホッとしますしね。

電源席では、搭乗前の最後のWi-Fi環境ということで、機内で作る研究資料などの準備をしていました。共同編集しているドキュメントのコピーをGoogle Documentで作成し、オフラインで編集できるように。到着後に差分を手動マージする作戦です。

そのほか、ドラマや映画、YouTube動画などは自宅の光回線でダウンロードしておきました。が、搭乗口付近のWi-Fiはけっこう速度があったので、ここでもダウンロードできたかもしれません。

そんなこんなで搭乗開始です。今回、私が選んだ座席は36K。機内最後尾で少し不便な代わりに、窓側にけっこうなスペースがあります。

これは我ながらよいチョイスでした。いわばビジネスクラス並みのスペースが使えるので、荷物が置きやすいだけでなく、ちょっとした体操までできました。

今回は直行便でしたが、ロシア上空を迂回するため、なんとフライト時間は14時間半。エコノミー・3列・真ん中とかだとかなりキツい戦いを強いられるフライトだったので、このスペースがあったことで本当に助かりました。

機内ではおつまみ+2回の機内食+軽食、合わせて4回のサーブがありました。メニューはこんな感じ。

スナックミックス。ビールなら1缶でもらえます。白ワインはカップに注いでもらう方式なため、こぼれないように少なめでした
意外とボリューミーな機内食。食べ切れなくてパンとクラッカーはとっておきました。小腹が空いたタイミングでつまめてよかったです
アイスももらいました。ハーゲンダッツ😉軽食のたまごパンの写真は撮り忘れました。
2回目の機内食。焼き魚定食が切れていたのでオムレツです。フルーツが嬉しい

最後尾なため、2回目の機内食は「(私が選んだ)お魚のメニューが切れてしまって……」と言われましたが、食にこだわりがないので別にOK。体操スペースのほうがよっぽど大切です。

初回のおつまみタイムでは、ちょっとでも寝付きやすいようにと白ワインをいただきましたが、結論から言うと効果はなかったかな……。結局、ほとんど寝られませんでした。機内での過ごし方や便利アイテムについては、帰り道がどうだったかを含めて振り返りをしたいと思います。

ともかくもドイツ・フランクフルト空港に無事に到着。

ドイツ語はひとつもわかりません

フランクフルト空港は構造がややこしく(一本道になってないんですよ……)、手荷物をどこに取りに行けば良いのかけっこう迷いました。まごまごしていると、ここでもANAのスタッフさんが「お困りでしたらご一緒しますよ」と声をかけてくださりました。隣には乗ってきたCAさん達。

どうも、まごまごしすぎて、CAさんたちと同じタイミングになってしまったようです。でも、おかげさまでなんとか荷物をゲットしました。

ちなみに、残念ながら100均で買ったスーツケースベルトはこの時点でサヨナラしてました。そもそもスーツケースベルトに防犯の意味はなく、目印みたいなものです、と言われたため100均のものにしたのですが、まさか、なくなるとはね!

今回はスーツケースがレンタル品だったのでやりませんでしたが、自分のものをお使いになる場合は、目印はステッカーなどにしたほうがよさそうです。

あと、入国審査はけっこう突っ込んだことを聞かれます。「ビジネス?何のビジネス?」「泊まるホテルは?」「なぜ、このあとヒースロー(イギリス)に移動する?」などなど。

私の前に並んでいた日本人の方はかなり苦しんでいました。私は観念してすべての旅程(バウチャー)を出し、「どうぞご覧ください」スタイルにしたので、「どうしようもねえ旅行客だな」的な感じで通してくれました。

さあ、空港から市内までは鉄道・バス・タクシーの選択肢があります。タクシーは35〜40€(5500円くらい!)とかなり高いので、鉄道(5.5€=800円くらいだったかな?)を使うことに。

が、さっそくヨーロッパの洗礼を受けます。そう、ここに「改札」はないのです。

出発前は「Suica使えたりしないかな〜」とか思ってたのですが、まずもって改札がないのでSuicaどころの騒ぎではないです。フラッと行ったら目の前に電車が泊まったので、何事かと思いました。

あわててプレッツェル屋さんに駆け込み、「切符ってどう買えばいいんですか」とたずねたところ、親切に教えてくださり……。チップを渡したらその手で寄付ボックスに入れる優しいお兄さんでした。プレッツェルも2個買ったぜ。

ヨーロッパはすべての食べ物がでかいです。日本のノリで「じゃあパン2つ〜」と言ったら後悔する羽目になりました(3回に分けて食べました)

そんなこんなで電車に乗ると、様子がおかしい。あれ?これホントにフランクフルト市内に行くやつ?

イヤな予感がして近くのおじいちゃんにたずねると、「Frankfurt City??????wrong direction(方向が違いますよ)」

ですよね〜

おじいちゃんは親切にも、「次の駅で降りて、向かい側の電車に乗って引き返せば良いよ。5駅だからね」などと教えてくれただけでなく、切符の見方まで教えてくれました。

2日目以降の旅行記にも書きますが、ここまで本当にいろんな人が助けてくれてます。一応調べて来たものの、やっぱり現地じゃないと分からないこともあり……。ていうか東京で迷うくらいの方向音痴だから、そりゃ迷うよ。

ほんと、低レベルでも良いので英語は話せるに越したことないな、と思いました。えっちらおっちらホテルに辿りつき、シャワーを浴びたら早々に爆睡してしまいました。

フランクフルト中央駅の目の前にあるホテル。東京と同じで、中央駅付近のホテルは立地代が大きく、値段のわりに狭いこともあるみたいです。

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とっても嬉しいです。サン宝石で豪遊します。