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【旅行記④】THALYS(タリス)鉄道でベルギーへ。謎のトルコ人インスタグラマーと仲良くなる。
無事にビジネスを終え、旅の時間がやってまいりました。今日はブリュッセルへ移動の日。ドイツ・オランダ・ベルギー・フランスを結ぶ鉄道・THALYS(タリス)で4時間の移動です。
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万が一があってはならないと、今回も約1時間前に駅へ到着。電光掲示板をチェックするも、私の乗る鉄道が表示されていません。
一体どういうことかと駅員さんに問い合わせると、「時間変更があって、20分遅れで到着する」とのこと。そろそろこのノリにも適応してきた私です。
思ったよりも時間が空いてしまったので、カフェでコーヒーを飲みます。するとホームレスの方が各テーブルを回って、「食べ残しがあったらもらえませんか」と声をかけています。
すぐに店員さんに追い出されていましたが、気温0度の中でのホームレス生活は相当こたえるはずです。なんともやりきれない気持ちになったカフェタイムでした。
ともあれプラットフォームへ移動し、タリスへ。
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ICEは車両の真ん中に荷物置き場がありましたが、タリスは列車と列車の間に置き場があり、(こんなクソデカスーツケースを盗むやつはいないだろうと思いつつ……)ちょっと不安な感じ。
隣の席に座ったドイツ人の女性いわく、「鉄道ごとに勝手が違うから、私ですら混乱するし、不安」だそうです。
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タリスが便利なのは、座席にコンセントがあること。
もともとは変換器1個しか持ってきていなかったのですが、ドルトムントで観念して欧州仕様のACアダプター(12€=約1700円)を購入していたので、ありがたく使わせてもらいました。アダプター、ちょっと高かったですが、便利度がグッとアップするので購入して良かったです。
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その後はテザリングでインターネットにつなぎつつ、記事の編集などいろいろな仕事を進行。タリスが提供するWi-Fiもあるのですが、セキュリティ的に怖かったのであえてテザリングしました。YouTubeやNetflixを見るだけならタリスのWi-Fiで良いと思います。
※なお、仕事の進め方については、そのうちまとめてnoteで発信する予定です。結論から言うと、ヨーロッパ周遊は鉄道の時間がけっこう長いので、意外と仕事がはかどる=路銀を稼ぎながら移動できて良いよ!みたいな話になるかと思います。
鉄道にはいろいろな人が乗ってきます。デュッセルドルフあたりではドイツ語が優勢でしたが、ベルギーが近づいてくると、徐々にフランス人客が増えてきました。
面白いのは、彼ら/彼女らが何かをたずねるとき。はじめに英語で「Are you French or Germany」とサクッと聞いて、相手がフランス人なら(猛烈な勢いで)フランス語で質問するし、ドイツ人なら英語で質問するし、といった塩梅でした。なるほど、これがリンガ・フランカ(異言語間でのコミュニケーションに使われる言語)かと実感しました。
仕事をモリモリ進めていると、ついに鉄道はブリュッセルへ。降りてびっくり、駅がチョコレートの匂いです!
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お手洗いは有料(0.6€=約90円)で、自動販売機にお金を入れて発行されたレシートに記載のQRコードを読み込ませるとゲートが開く方式でした。今回の旅の目的でもある、画家ルネ・マグリットを意識したようなデザインが施されています。もう感動が止まりません。
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さて、今日のホテルはかの有名な広場・グランプリュスのすぐ近くにあるホテルです。こちらもデザイナーズホテルで、『地球の歩き方』にも載っているくらいベーシックなホテルみたい。清潔で安心感があります。
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ドルトムントのホテルはセントラルヒーティングで、私のほうで室温がコントロールできず、正直なところ夜中に起きてしまうくらい寒かったのですが、このホテルはエアコンつき。もうそれだけでありがたいです。
ちなみに、駅からホテルまでは石畳なうえに階段ばかりで、重いスーツケースを運ぶのはちょっとした苦行でした。旅行客はまあいいとして、ベビーカーとかどうしてるんですかね……。石畳のままでもよいので、せめてスロープつけてあげてほしいと思ったり思わなかったりしました。
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さあ、部屋に着いたら本日の特別ミッション、「洗濯」をしに行きます。というのも、ドルトムントの初日に簡単な洗濯をしたのですが、脱水バッグを持ってこなかったせいでうまく脱水できず。薄手の下着はなんとか乾いたものの、ジャージはむしろ異臭を放つようになってしまったのです。
そこでコインランドリーを探したところ、ホテルから徒歩1〜2分のところにあることが分かり、さっそくトライしたのでした。
料金は7kgの洗濯機が4€(約580円)、乾燥機は10分あたり1€(約145円)。10分でもそこそこ乾いたので、合計金額は700円ちょっとでした。安い!もう絶対に自分で洗濯なんかしないぜ。
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ここでコインランドリーを探すコツ。Google mapで日本語で検索しても、そこそこいい感じにサジェストはしてくれます。ただ、ベルギーのように複数の言語が混ざっている国だと、(おそらくGoogleが1言語にしか翻訳していないために)あるはずの検索結果が出てこないことがあるようです。
そんなときは現地で使われている言葉(ベルギーであれば、フランス語、オランダ語、ドイツ語あたり)で「コインランドリー」という単語を調べておいて、それを入力するとパッと出てくることが分かりました。
洗濯中はグランプリュスの周りをふらふらと歩きます。急に馬車がやってきて興奮。どうやらグランプリュスを起点にぐるっと回るサービスらしく、まあ、嵐山でいうところの人力車サービスみたいなもんです。価格は60€(約8600円)、これも人力車サービスと同じような価格ですね。
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歩いていると、どこもかしこも建築が美しく、雨に濡れた石畳が街灯を反射してなんとも幻想的。ところどころにマグリットのモチーフとの共通性を感じ、「ついに来たなあ……」感がありました。
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ホテルへ戻ってひと息つきます。ホテル併設のカジュアルなバーに立ち寄ると、インドネシア人の店員さんがなんと日本語で話しかけてくれました。
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いわく、友達が長野県に出稼ぎに行っているらしく、そこで覚えたそうです。そしてご自身はベルギーで出稼ぎをしていると。
「いつかバリ島においでよ」みたいな話をしてもらって和んでいたところ、今度は全身真っ赤なコートに身を包んだセクシー美女が登場し、あちこちで写真を撮りまくり始めました。「写真に使いたいから貸して!」と私のワインを持っていく奔放っぷりです。
(別に日本にいるときでも、こういうのは気にしないタイプなので)どーぞ、どーぞと見守っていると、「Honeyyyyy I’m so famous Instagrammer in Turkey」と怒涛のトークが始まりました。
いわく、世界中を旅しながら活動していて、母国トルコではちょっとした有名人なのだとか。「セレブしか入れないパーティにも呼ばれるのよ」「私は歌も歌えるし、ダンスもできるわけ」「ブルージュ(ベルギー)には行った!?絶対行くべき!!見てこの写真、私ってファッションセンスあるでしょ?」と矢継ぎ早に紹介され……
「なるほど、WROの舞台で日本の子ども達は、このアピール力を持つ選手達と戦ってきたわけだな」と追体験させられました。
まるで滝行のようなトークを浴び終わったので、ちょっと外に出てパンを買い、部屋に戻ってシャワーを浴びると、どっと疲れが襲ってきました。重いスーツケースを持って国境をまたぐ旅、どこもかしこも疲れています。
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「明日はいよいよマグリット美術館と、マグリットの家に行くぞ」と思ってGoogle mapで位置を確認すると……
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やってへんやんけ!!!!!!!!!!!!!!!
大誤算です。どうすんのコレ?
ともあれ、やってないものは仕方がありません。明日のことは明日考えることにしましょう。Bon voyage〜
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とっても嬉しいです。サン宝石で豪遊します。