昼食引っ提げくだらない午前
拝啓 出雲にっきさま
にっきちゃんこんにちは
先日は文学フリマ札幌お疲れさまでした❄️
にっきちゃんと行く遠征、とっても楽しかったです!!たのしすぎた!
時間や天候の都合でどこかに行ったりはできなかったけど、回転寿司もスープカレーもバターサンドアイスも、、食べたいものほとんど達成できたし、普通に歩いてるときもずっとたのしかったな。
根室花まるの寿司ネタのあの肉厚さよ、、わたししばらくふつうの回転寿司は食べられなさそうです。
にっきちゃんがセイコーマート好きになってたのがおもしろかわいかったです🥛ようかんパンおいしいね〜
と、なんか食べ物のことばっかり書いてしまいましたが、遠征の目的である文フリでは、北海道でひだりききクラブを応援してくださってる方たちにお会いできてお話しできて、札幌まで来て本当に良かったなと心から思いました!毎度応援してくださる方に会って嬉しい言葉をいただいたそれだけで、いろいろ吹っ飛ぶくらいすっごく幸せになれちゃいますね…
関東遠征組の方々もありがとうございました。遠い北の地で知ってるお顔に出会えて安心しました!北海道の旅は楽しめましたか?
またよかったら東京で会いましょうね
(お土産くださった方々、嬉しすぎました ありがとうございます!)
またひだりききクラブで遠征したいですね
おいしいものを狙いつつ全国にひだりききクラブの作品を届けるぞ…!🥟
さて、ひとつ前のにっきちゃんの回は、日常の延長線上に未来や次の季節がやってくることを実感させられるような交換日記になっていたなと思いました。
枯葉の季節にはまだ早いけれど、なにか踏みしめて行きながら読みたいような自由律俳句でした。
・サンタクロースのチャックを見た日
・あんまんのファンだ
・さわったらいたい
・嫌な夢を棄てるぞ
中途半端な季節のなかでゆれる感情を切り取ったような四句でした。前回の中でも特にお気に入りのブロックです。
この句の中には特別大きな喜びも悲しみもないかもしれないけれど、曇り空のように妙に日々になじむところがあります。落ち着くけどどこかざらついていたり、心が小さく浮かぶ感じがあったり。
四句目は、こっそりした決心を覗いたみたいで好きです。夢っていつも見がち、持ちがちだけど、棄てたいときもきっとある。
・幸せで両手が塞がっている
素晴らしい表題句でした
ずっとこんな人生がいいなんて贅沢は言わないけど、いつかどこかのゴールにこの句のような瞬間が訪れればいいのにな
・わすれもの旋回つむじ風の如し
たしかにわすれものに気づいた時って旋回してますね。というか唯一日常生活のなかでわたしたちが旋回できる瞬間かもしれない。これはすごい発見!
そしてエッセイも毎度毎度素晴らしいです。(本当にすごすぎますよ、あなたは…)
わたしは出雲機長の操縦する飛行機ならたぶん怖くないです。きっと機内アナウンスもチャーミングだからずっと楽しいでしょう
それではすずめ園の自由律俳句です🕊
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・ひとり目が合う夜の車窓
・甘酒冷ます湯気だけでもう
・開けて焼いた魚の残り匂
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・朝風を聴くための季節
秋の朝って、もしかしたらいちばん風の音が聴きやすい時なんじゃないかと今朝思いました。
今日もそれなりに暑かったけれど四六時中聞こえていた蝉の音はいつのまにか止んでいて、鈴虫が鳴かない朝にはそよそよと気持ちよさそうに木々が揺れていました。
じゃあ冬は?春は?と思うかもしれませんが、冬は寒いし、春は人でにぎやかすぎるイメージなので、やっぱり秋がいちばんです… きっと!
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・クラスTシャツで犬を連れている
・この熱肉球でいけるか
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・酔ってななめの渋谷がある
・昼食引っ提げくだらない午前
・換気扇の音で覚める
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・乗り換えても羽田帰りがいる
・昨日はまだ札幌だ
・友人に菓子恋人に菓子
出会いはたぶん5年前の秋。
はじめは普通そうなくせにお高く止まっているような、そのくせみんなから人気があるのが不思議でたまらなかった。
だけどたまに東京に遊びに来てくれた。
会えるのはきまってデパートで、やっぱり君は一際目立つ存在だったから、いつも人に囲まれているのをわたしは少し離れて見ていた。
この前の日曜日、はじめて白い恋人を買いました。
24年間生きてきて、自分なんかにも白い恋人を買うときが来るものなのだなあと、自動手荷物預け機に吸い込まれる背中を見送りながら思った。
しかし白い恋人がいる生活はとても良い。
小さな藍色の宇宙、部屋の片隅にきりりと白い星が浮かぶ。わたしはきれいな包み紙を剥がしてしまうのがもったいなくて、まだもじもじと箱の前で食べ損ねている。
いつも空港や北海道物産展で見つけるたび、「ふつうのラングドシャ風のお菓子なのに、なぜこんなに高いんだ…」と思って全く買う気になれずにいたけれど、あれはきっと麗しの缶込みの価格設定だったのだ。
インターネットで缶の可愛さを知ってしまった日にはもう興味が止まらなかった。36枚入り¥2808(税込)、なんのその。
そんな金額というちっぽけなハードルを乗り越えたわたしたちは、晴れて白い恋人同士となりました。
でもまだ食べてないんです。
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そういえば前回の交換日記で、「去年は10月になった途端金木犀の香りがし始めた」ということを書いたのですが、なんと今年もそうでした!
北海道から帰ってきた夜、地元の駅に降り立った瞬間、どこからか金木犀の香りがふんわり漂ってきて、さっきまでとは違う町にいることを甘い匂いに知らされました。
良い香りが消えてしまう前にお散歩をしなければ。
その金木犀の香りに気づいたあと、ふらふらで歩く女の子と、それを支える男の子を見て「酔ってななめの渋谷がある」という句を思いつきました。場所は渋谷じゃないけど、わたしの町にもこんな絵に描いたような男女がいる…!となんだかそわそわしましたね。きっといい匂いの夜も空はななめだっただろうな。
わたしはお酒をあまり飲まないのでわからないのですが、いま眠くって、床からななめの天井を見ながらこの交換日記を完成させました。(誤字があるだろうな)
人にはいろんな夜がありますが、こちらはとっても平和な夜です。
それでは、まだたまに暑いけれど布団蹴っ飛ばさずに寝てね
つぎはにっきちゃんです またね!🌨
すずめ園より
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📚文学フリマ札幌の報告会&即売会📚
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とっても楽しかった初遠征のことたくさんお話させてください!ひだりききクラブからみなさまにちょっとした北海道土産も買ってきました🍨
ひだりききクラブとせきしろの『文フリ札幌報告&新作即売会!』〜ほっかいどうは、でっかいどう〜
日にち 10月24日(日)
時間 11:00開場/11:30開演
会場 下北沢BREATH
※有料配信もあります!(11/7 23:59までのアーカイブ有)
🎫詳細・会場チケット⇒https://tiget.net/events/149894
🎫配信チケット
⇒https://twitcasting.tv/c:breath335/shopcart/106156
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次の更新は10月13日 出雲にっきちゃんの番です🍞
『ひだりききクラブ』プロフィール
出雲にっき、すずめ園による自由律俳句ユニット。毎週水曜日にnoteにて自由律俳句の交換日記、「 #ひだりききクラブの自由律俳句交換日記 」を更新している
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