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北原白秋の家に遭遇した[日記と短歌]24,8,26


足音は月より来たりただいまと言うがごとくに屋根を照らせば/夏野ネコ


私は歩くことが好きで、10キロくらいなら普通に歩いてしまうから、休日の散歩などでもけっこうな距離になったりします。

この日はウォーク&ジョグで気ままにテトテト回っていました。
熱暑も一息ついた朝方は思いのほか涼しく、お、これはいけるぞと軽快に進んでいたものの気温はグングン上昇し、携えたペットボトルの水も尽きた所で途中の公園に寄り道して水を補給しました。

で、そこにあったわけですよ。北原白秋の家が保存されていた。
全然知らなかったよ、この辺はたまにうろうろしているのだけど、気づかなかった。というか白秋、うちの(比較的)近くに住んでいたのか。そうなのか。

白秋本人によって紫烟草舎と名付けられたこの家は川を挟んだ東京側、現在の江戸川区小岩にあったらしいのですが、その前は対岸の市川にも白秋は起居していたそうで、このあたり一帯に暮らしていた時期は短かったけれど、精力的に作品を作っていたんですって。へえ。

いわゆる文学的な旧跡にはそんなに関心を持っていなかったのですが、わりと近くに住んでいた、となればぐっと興味が湧いてきます。他にもゆかりはあるのかしら、と少し調べただけでも永井荷風、太宰治、幸田露伴なんかの名前が出てきました。

なんだよウチの街の周りってけっこう文学じゃん。

そんなわけで秋の楽しみに、涼しくなったら文学史跡を散歩コースに組み込もうと思った夏の終わりです。


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