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コロナ渦での旅行3 いざ出発!

「コロナ」というのは、みんな初めて経験していることであって、みんなが手探りで、もちろん国などから出されているルールは守りながらも、それ以外の定められていないところはそれぞれが自分なりに考えることなのだろうと思う。この様な状況でも、休暇のため、一時帰国のため、仕事のために旅行している人を私は知っている。

私たち夫婦にとっては、飛行機での旅行というのはリスクが高いという印象があったので、絶対にしないと決めた。いくら対策をとっていると言っても限界がある。コロナ渦で飛行機に乗っているメキシコ人旅行ジャーナリストのYoutubeの映像を見たら、飛行機は満席、他人二人に挟まれぎゅうぎゅう詰めでフライトする様子が映っていた。みんなマスクをしているし、人によってはフェイスシールドもしているけれど、どんな人が近くにいるかわからない。ソーシャルディスタンスなんて保てるわけがない。実際、友達の同僚は空港でコロナに感染したのだと聞いた。

車での旅行のメリットは、まず時間の制限がない。フライトの時間が決まっていないので、自分たちのペースで行けるし、途中日程変更も柔軟にできる。実際、私は家を出発した後もまだ引き返したほうがいいのではないかと考えていた。もし引き返したくなったら、それも可能なのが車での旅行。

そして車の中は家族だけの空間。家族以外の人たちとのソーシャルディスタンスを保てる。

荷物の制限もなし。子連れ旅行だと普通に旅行しても荷物は多いが、コロナ渦での旅行だと除菌ジェル、除菌スプレー、除菌ウェットティッシュなどなど、コロナ対策グッズも色々持ち歩くので更に荷物は増える。私たちの旅の目的は海でスノーケルだったので、家族4人分のマスクやらフィンやらベストやら浮きやら持てばそれはそれは荷物がかさばる。

そんなこんなで、2020年12月28日、大量の荷物を車に積み込み、子供二人を後部座席のチャイルドシートに乗せて約500km離れた1日目の目的地へと出発した。(ちなみにこの出発日も当初の計画では12月25日としていたが、クリスマス休暇で道が混雑するのではという懸念と私たち自身まだ旅行する決心がつかず出発が遅れた。)

500kmの道のり、渋滞しそうな日時は避けたつもりだったが渋滞に巻き込まれた。コロナが始まって以来の初めての遠出。ロックダウンでもこれだけ車が街に溢れているのだと驚いた。そして、この国ではよくある自動車事故。それによる渋滞にも巻き込まれ、通常であれば5時間くらいで到着する初日の宿泊地には約8時間かかって到着した。

ホテルの入り口にはお決まりの靴消毒のマットが置かれ、入り口で警備員の人が全員の体温を測り、手に除菌ジェルを出してくれる。ホテルのレセプションの前にはソーシャルディスタンスの表示と待ち列ができた場合の宿泊者の立ち位置が示されたシールが床に貼られている。

チェックインを終え、客室へ。入って早々に持参した除菌スプレーと除菌シートを使って隅々を掃除した。寝るときには、持参したタオルを枕の上にかけて寝た。

コロナ渦での初めてのホテル宿泊。小さい子供たちはマスク着用など理解してくれているし、除菌ジェルで手を綺麗にすることも、検温されることにも慣れている。もうそれが彼らにとっての「ふつう」になっている。それでも、どこでも触るのが子供だし、転んだり、床に座ったり、落ちているものを拾ったり。その度に「ダメ!」「汚い」と強く言ってしまう自分がいた。普段はよっぽどのことでないとダメとは言わないし、コロナの前は「除菌?何のため?」と除菌商品を使ったこともなかった自分なのに。

やはり旅行しながらも緊張があった。

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