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2024年6月2週目の日記

2024/06/08

やや酒が残っているが、土曜日とはいえ昼までに送らなければいけない原稿がある。8時に起き、二日酔いの備えとして常備しているDAKARAを一気に飲み干し、パソコンに向かう。

3行の文章をまとめるのに15分くらいかかり、こりゃダメかもしれん……と匙を投げそうになったが、徐々に頭が働き出しておおむね想定していた通りの時間で仕上げることができた。提出後まもなく「力作のエナジーが伝わる」と感想をいただき、ひと安心。

散歩がてらスーパーに行ったら枝豆が299円で売られていた。枝豆が300円を切ったら夏が来たとみなしている。

帰りにしそとミントの苗を買う。「ミントが強いのでしそと一緒に植えるとしそが負けます」と教わったのに、同じプランターに植えた。しそvsミントの勝負を見届けようではないか。

サンスベリアも植え替える。半分以上が腐り、すっかりスカスカ。復活しますように。

4〜5月の京都、北海道、富山、福井によって増えた体重が全然戻らず、なんならじわじわ増え続けているので夕飯に梅流しを試してみる。1.5リットルの水で大根半分と梅3〜4個を昆布を煮て、中身も汁も全て食べる。途中から気持ち悪くなってきた。

食後、腹がぐるぐる鳴り腸が動いている実感があり、出るものは一応出たけれども、これは腹を下しているだけではないのか?という疑問が拭えない。本当に体に良いのか??

2024/06/09

体重は増えたまま微動だにしないが、体脂肪率は0.5%くらい減った。これを梅流しの効果と捉えていいかはわからない。

カフェがあった場所に居抜きで似たようなカフェができ、ドーナツがおいしいらしいので入る。店内には小型犬がいて、定期的に甲高い声で鳴く。

なんと店内のBGMもうるさい。日本語ラップがしっかりした音量で流れている。一人でのんびりするにも人と会話をするにも音量が大きすぎると思うのだけど、最近都会的なおしゃれなお店でBGMが大きすぎると感じる場面が増えたことを思えば、うるさいと思うわたしの方が少数派なのかもしれない。そしてきっとわたしはこの手のお店のターゲットではないだろう。

最近ミドルエイジをターゲットにした媒体の仕事が増え、そういえばミドルエイジとは何歳を指すのだろうと調べたら35歳から50歳くらいだと知って言葉を失ってしまった。40代から50歳くらいだと思っていたから取材で聞く話に対して、少し先の未来にこういうことが起きるのか〜なんて思っていたのに、まさかのわたしもミドルエイジ。全然人ごとじゃなかった。

近所で子どもが柵にナマケモノのようにぶら下がり「わー!世界が横になった!」と言っていた。毎日歩いている道も、横になるだけで見え方が変わる。良いものを見た。

2024/06/10

Netflixで映画版スラムダンクの試合シーンだけかいつまんで見る。映画館で見たし漫画も読んでいて、展開も結末も全て知っているのに、何度見ても泣いてしまう。ちょろい。

スラムダンクで泣いてしまうのはあるある話だけど、妹はスラムダンクで全く泣けず、そんな自分には何か欠損があるのではないかと負い目のようなものを感じているという。スラムダンクに泣けない側の人間にフォーカスが当たることは少ないけれど、たしかに生きづらいだろうなと思う。

2024/06/11

終日自宅デー。寝起きのまま古巣企業のオンラインミーティングに参加し、通りがかりの古株の方から「顔が輝いてる」的なことを言われる。テカリだろうか。褒めのニュアンスだったのでテカリでも良し。

どうにも仕事に集中できない。方々から修正対応が重なり、嫌になってきてしまったのかもしれない。結局今ひとつ集中できないまま、合間にスイカゲームをしながらアホなラジオを聴き、作業は後ろに押していき、やるべきことを終えたのは22時半ごろ。

遅くまで仕事をしてしまうと頭が覚醒してしまい、仕事からくだらないことまでぐるぐる考えが巡ってしまう。仕事の企画を思い付き、自分のインプット手法について整理し、映像と対話の違いについて考え、趣味の文章と仕事の原稿の違いを虚空に向かって口頭で説明し、金曜日に遊びに来る愛するお友だちのもてなしプランを立て、そのための明日以降のスケジュールをなんとなく組み立て……と思考回路はショート寸前。今すぐ会いたい人はいないけど、泣きたくはなる。

2024/06/12

昨夜は遅くまで仕事をしたので、10時まで寝て午前中はのんびり。フリーランスバンザイ。

昨日は一歩も外に出なかったので今日こそは外に出ようと思うけど、特に用事はない。目的がないと家に居続けてしまいそうだったので、気になっていたパン屋へ昼ごはんを買いに行くことにするもパン屋は閉まっている。それなら同じく気になっていたラーメン屋へ行こうと向かうも昼の営業は終了。

ならば初志貫徹とGoogleマップで調べた別のパン屋に行ったが心惹かれるパンはなく、さらに歩き2軒のパン屋をハシゴしてそれぞれのお店でそら豆のチャバタとチョコスコーンを買う。もとより優柔不断だけど、どうせカロリーを摂取するならおいしいものを食べたいという年々高燃費になっていく37歳の気持ちが決断力の鈍さに拍車をかけている。

思いがけず1時間近く散歩できてよかったけど、近所のつもりだったから足慣らししようと、買って間もないパンプスを履いてきてしまった。結果、2箇所靴擦れ。

「コテンラジオ」からの流れで「超相対性理論」を聴く。パーティを遊びのように楽しむには場を楽しむためのリテラシーが必要であり、パーティを人生と置き換えたら人間は人生を遊ぶリテラシーを獲得していない、みたいな話がめっちゃ面白かった。

主体性を持って受動的になり、「これ向いてるんじゃない?」と言われたことをゲームのように攻略する、という仕事の仕方は確かにある。久々に新鮮味のあるキャリアの考え方に触れた。

2024/06/13

大人とぬいぐるみの共生に関するXのポストが妹から送られてきた。それを見ながら、先日道に落ちていた小さなぬいぐるみを拾い、そっと目立つところに置いたことを思い出す。妹を通じてぬいぐるみを失くすことが致命傷になりうる人がいると知ったことで、落ちているぬいぐるみを無視できなくなってしまった。多様性への理解はこうして進む。

パーソナルトレーニングでマッチングアプリの話になる。わたしが相手に求めるのは価値観のマッチングなので、極端な話面白ければ無職でもいい。ゆえに相手を条件で選ぶマッチングアプリは合わないと思っていたのだが、旅先で「今日この辺で飲める人〜?」とマッチングアプリで募集すれば楽しいのでは?という案が浮上。地元の人をつかまえれば地域のことも知れるし、一人で入るのに向かないお店も選択肢に入る。今度やってみよう。

明日泊まりに来る愛するお友だちのお誕生日お祝いの連絡をし忘れたことに気づき落ち込んだので、挽回すべくお祝いごはんを作ると決め、今日はその試作。作りながら夕飯は適当に済ませる。

2024/06/14

買い物のため外に出たらあまりにも夏。子どもの頃の夏休みくらいの気温だな〜と、夏の思い出がよみがえったので緑のボトルのジンを買う。夏休み、海辺の家の冷凍庫には緑のボトルのジンがあり、まだ外が明るい頃から母はよくジントニックを飲んでいた。だからジントニックは夏のお酒。

コンビニで見覚えのある人がいるなと思ったら、先週うちに訪問販売に来て試供品をくれたヤクルトのお姉さんだった。お姉さんは電子タバコのKentを買っていた。ヤクルトのお姉さんの個を強烈に感じた瞬間。

17時にお友だちが来る。お誕生日仕様のデコ生春巻きを張り切って作ったものの、重いか……?とやや心配していたら「相手のことを考えているのが伝われば重くない」と優しかった。思えばこういうお祝いの仕方、友達にしかしたことない。恋人に対してする気にならないのは一体なぜ。

37歳、38歳という年齢になり、おばさんに片足を突っ込み始めた自覚はあるものの、おばさんを自称すると若い子に気を使わせてしまう。かと言ってお姉さんは若作り感が出るというか、年々図々しい気持ちが大きくなってきた。おじさんに対し、おばさんには明確に悪口にニュアンスがあることが事をややこしくしている。

お姉さんとおばさんの間の名称がほしい。それは「ねえさん」なのでは?という話になる。お姉さんより年上のニュアンスがあり、確かにしっくりくる。ただしねえさんは選ばれしものへの名称であり、万人がねえさんになれるわけではないし、呼ばれるものであって自称するものではない。「ねえさんはさ〜」と話す人はだいぶ痛い。

お友だちは一問一答をしたかったらしく、深夜に30問ほど質問を受ける。「好きな食べ物は?」と聞かれたら、それは素材なのか、料理なのか、そもそも気分にもよるし一つに絞るって無理では?と面倒くさくなるわたしに対し、「カレーライス!」と軽々答えるお友だち。「聞かれた時はカレーライスだったけど、今はラーメンだし、明日はそばかも」とのこと。答え方にものすごく性格が出る。

結局3時過ぎまできゃっきゃと飲む。いちゃがりがりを振る舞ったらめちゃくちゃ気に入ってくれてうれしかった。


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