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熊野古道でなぜか風俗の話

22時に寝たのに、7時のアラームでまだまだ眠く、結局起きたのは8時半。どんだけ寝るんだ。

今日はとても良い天気だったので、テラスでコーヒーを飲んでみる。直射日光に耐えかねてヨーグルトを食べてすぐ部屋に戻る。

直射日光がこわいお年頃

午前中は仕事をし、午後から玉置神社へ。呼ばれた人しか行けないとのことで、向かう途中に脱輪したりタイヤがパンクしたりする人もいるそう。奈良に続き「試したい、わたしが呼ばれてるか否か……!」とたぎってしまった。

熊野川

道中、ガソリンが残りふたメモリなことに気づく。まぁいけるだろと思ったけど、学生時代九州の山奥でガソリン残量が不安になったことにより友人がイニシャルDばりのスピードで山道を爆走したトラウマがあり、かつ呼ばれた人しか行けない場所なら準備は万端にするに越したことはあるまいということでガソリンスタンドに立ち寄った。過去から学び、過信せず、とてもえらい。

ガソリンが満タンになったことで、ガソリンのメモリ表示の妙に気づく。メモリが少ない方が小さくて、満タンになるにつれて大きくなるのは、ガソリンが少なくなってきたときの焦燥感を募らせるためなんだな。人間の叡智。

玉置神社の道中はすんごい山。道も狭く、なるほどこりゃ脱輪する。一度大きめの石を轢いてしまい、こうやってパンクするのかと納得する。セーフ。

奈良に続き無事神社の駐車場に辿り着き、10分ほど歩いて本堂へ。というか、和歌山から向かっただけでここも奈良だわ。

本堂の裏には樹齢3000年の杉の木があった。モーニング娘。の曲に「青春の1ページって、地球の歴史からするとどのくらいなんだろう?」という石川梨華ちゃんのセリフがあったが、その規模で考えたらあってないようなもんだよなと思いつつ、100年程度しか生きない人間からすると大きなことなんだよなとも考える。

わたしが生きていることなんて取るに足らないことだけど、そういう瑣末なことの積み重ねが歴史であり、この時代に生まれて生きている以上は瑣末なことを粛々とやっていくしかない。珍しくそれらしいことを考えた。

玉置神社から熊野古道の本宮まで歩く道もある。すんごい山。

入り口

県随一の杉もあった。当然写真には収まらない大きさなので三分割。結局伝わらない。

帰りの山道は時間的に参拝者がこないであろうことから快調に運転する。すいすい進んだが、こういう時に人は事故るのであろう。カーブの遠心力と高低差でやや酔った。

道中にあった十津川温泉に立ち寄る。源泉掛け流しで、シャワーまで温泉。妹が「好きな日本語は源泉掛け流しと昆布締め」と言っていて、それを聞いて以来わたしが好きな日本語はなんだろうなと時々考えるけど、この二つより良い言葉は未だ思い付かない。なかなか良いセンスだと思う。

温泉から見えた熊野川

温泉の注意書きに「金属は変色の恐れあり」とあったが、本当に指輪がひとつ変色した。普段シルバーしか付けないからゴールドが新鮮。そのうち元の色に戻るであろう。

どうにか日が沈みきる前に宿に到着。今日は新しい宿泊者さんが来ていて、話をするうちになぜか風俗の話になった。なんでだ。

いわく大阪の飛田新地には座布団の上でただ入れて出すだけ、シャワーすら浴びない全工程15分くらいで終わるお店があるらしい。インスタントセックス。余計虚しくなりそうだけど、そこは男女差なのだろうか。

酔っていたのか言っていることはよくわからなかったが、大阪より東京の方がすけべらしい。大阪はラブホテルがあからさまで、東京は隠れているとのことで、そこだけ切り取るとなるほど後者の方がすけべな感じではある。

性愛の倫理観は時代によって変わるから、未来では座布団に座っている男性にまたがって満足したら帰るタイプの女性向け風俗が誕生しているかもしれませんねと言ったらおじさんからやや引かれた雰囲気。なんなんだ。

おじさんとはあまり波動が合わない感じだったので、早々に部屋に引き上げる。テラスで昨日買った梅酒を飲みながらこれを書く。今日は暖かくて星がきれい。

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