見出し画像

奈良のキトラ古墳でダンボールのプラネタリウム設営をお手伝い

大阪出張中の友人の仕事に同行し、先月ぶりに奈良県飛鳥へ。

キトラ古墳でダンボールのプラネタリウムを設営するというので「楽しそうだからついていこうかな」と言ったら本当に話を通してくれた。

「関西をふらふらしてるフリーライター」という字面から受ける印象は「社会性がなさそうなほぼ無職」じゃなかろうか。自分で言っておいてなんだけど、そんな人間をよく同行させようと思ったな。

友人の同僚からすればわたしはどう考えても謎の怪しい存在なので、ちゃんとした人であることを示すべく待ち合わせの30分前に集合場所に到着するよう出発。ところがまさかの電車遅延で集合時間に間に合わず、次の電車で遅れて参加となり信用獲得に見事失敗した。

壺阪山駅から歩いているとカカシがたくさん。人かと思ってドキッとする。動物の気持ちとカカシの効能を体感。

巨大うさぎと人間
かかし巡り中だったらしい(かかし巡りとは)

ダンボールドームは思っていた以上にダンボール。パズルみたいにダンボールを組み合わせて組み立てる。設計した人もダンボールのポテンシャルもすごい。

これらを
組み立てると
それぞれがつながり
こうなる

40分くらいでドーム部分の骨組みが完成。上からビニールをかぶせ、内側から映像を投影する布をぶら下げる。

壁を組み立て、ドームを持ち上げて合体。

ドーム内にスクリーンとなる布を広げて固定し、空気を抜いて内側の布を引っ張り上げる。ドーム内が暑くなるので別の場所からは冷風を送り込む。賢くて優しい。

これが
こんなにぴーんとなる

作業は終盤に向かい、いよいよ何の役にも立たない存在になってしまった。せめて皆さんの導線を邪魔しないよう隅っこで大人しくドームを眺めるに徹する。我ながらわたしはいったい何者なのか。冷静になってはいけないと言い聞かせながら静かに佇む。

ドアにはちゃんと非常口マークもある

内側ではテスト投影。投影位置を合わせるのが大変らしい。プラネタリウム機械のコンソールも見せてもらった。さっぱりわからないけどなんかかっこいい。

ゆがみとかチェックするらしい
配色が良い

明日から開始するプログラム「キトラ古墳壁画 天文図と中国の星座」を見せてもらった。キトラ古墳の天井に描かれている天文図は、現存する世界最古の科学的な天文図らしい。

中国星座の名前を見てふしぎ遊戯を思い出す。中学生の頃に流行った少女漫画。みんなドキドキしながら読んでいた。

11月6日まで上映されるそうです

設営は相当スムーズに進んだようで、午前中には全ての作業が終了。良い天気だったので外でお昼休憩。大阪の方に天王寺の発音を正される。

友人は入社面接の際、「やる気がありすぎる」という理由で落とされかけたらしい。入社後も張り切って営業電話をかけたら「うるさい」と同僚から注意されたそう。とても好きな話。ところ変われば評価も変わる。

アイスも食べた

午後は売店の隅で仕事をする。途中で友人も来てそれぞれパソコンを叩く。

友人は新卒同期で、かつては同じチームで一緒に働いていた。10年の時を経て再び横並びで仕事をするのは不思議な気持ち。しかも古墳。

波線のような軌道で飛ぶ変な鳥がいた

特別展示の壁画も見せていただき、大人の職場体験を満喫。大阪に戻ってからの飲み会まで参加させてもらった。

絶望の時間帯はオール明けの朝か、もしくはなぜ帰らなかったんだ……の居酒屋で過ごす深夜2時かで意見が割れる。2軒目のスナックはオダギリジョーが至高の結論で決着。

人の仕事場を垣間見るのは新鮮でめちゃくちゃ楽しかった。またやりたい。ついて行って大丈夫なお仕事をしている人はお声がけください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?