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ルームメイトのコロンビア人の「この服どう?」に、私はなんて答えればよかったのか

※2017年1月14日、オーストラリアにワーホリ中の日記を転載

わたしはいま、マンションの一室に6人で住んでいる。

部屋は2つあって、マスタールームというお風呂がついている部屋にミャンマー人のオーナーとその彼氏が、もう一つの部屋に2段ベッドを2つ設置して、コロンビア人と中国人とわたしともう一人日本人が暮らしている。

コロンビア人は、正直に言って、太っている。ダイナマイトボディ。普段から露出の高い服を好んで着ているけど嫌な感じはしなくて、ラテン系の見た目とノリによく合っている。

彼女と比べればわたしはかなり痩せているけれど、日本人の完璧主義と理想の高さが邪魔をしてノースリーブすら着れない。純粋にファッションを楽しんでいる彼女がうらやましくもある。

その彼女に、「この服どう?」と意見を求められた。

ミントグリーンのタイトなミニスカートに、黒のホルターネックをイン。例によってなかなか攻めた服装だが、彼女によく似合っていたので、「ゴージャスでいいと思う」と答えた。

すると、「太って見えない?」と彼女。なんて答えていいのか、彼女の求めている答えがなんなのか、さっぱりわからなかった。

「あー」とか「うー」とか言っていると、「いや、太ってるのはわかってるんだけど、この服、お腹のあたりは気にならない?太って見えない?」と彼女は補足する。

余計に混乱してしまった。

太って見えるもなにも、太っているじゃないか。たしかにインしている分お腹は目立つけど、普段から彼女を見慣れているわたしにとっては想像の範囲内というか、まぁそのくらいお腹出てるよね、というのが正直な感想だ。

だから、「ノープロブレム」と答えた。

もしお腹が出ていることが気になるなら、その服装は間違いなくやめたほうがいい。でも彼女に似合っていたし、少なくともわたしは好きだったから、「ノープロブレム」で間違ってはいないと思っている。

その一方で、わたしは何て答えてあげればよかったんだろうと考える。なんならお腹よりもスカートが短すぎることのほうが気になったけど、こういう場面ではっきりと意見を言うのがグローバルスタンダードなんだろうか。

※2017年1月14日、オーストラリアにワーホリ中の日記を転載

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