大阪で地元の常連さんとはしご酒

大阪2日目はとりあえず心斎橋。主に仕事し、梅田に向かう帰りの道中の寺でジャズバンドに出くわす。せっかくなので聴いていたら、アンコールの曲の途中で寺の鐘が鳴った。和洋折衷。

箕輪ビールがタップで飲めるビアバーでビールを飲む。フィッシュアンドチップスがあったら頼まずにいられない。オーストラリアでハマり、最大で6キロ太ったいまわしき食べ物。

全部食べたら「全部食べたんや」と言われた。なんじゃそら食べるやろ

最後にデザート的なビールを飲みたいと言ったらバニラアイスのスタウトがけをすすめられた。一時期甘味にウイスキーを垂らして食べることにはまっていたので興味津々。たいていのお酒はバニラアイスにかけたらおいしいと思っているのだが、スタウトもまた美味であった。大人のフロート。

梅田地下街で二軒目と思ったものの、三連休で大賑わい。行列ができているお店もあり、こりゃ帰るかと思ったが一向に阪急電車の乗り場にたどり着かない。

正確にいうと、最初は御堂筋線だと勘違いしていて、阪急電車と気付いてからは阪神電車と阪急電車を見間違え、のんびりしていたこともあって1時間近く梅田の地下をさまようことになった。上京した人が東京駅の地下から一生出られないと言っていたが、こういうことだったのか。

お腹も空いてないしあまり気乗りしないしまっすぐ帰るかと思っていたら、気になっていた宿泊地の近くの飲み屋の方がちょうど外に出てきたので入る。優しそうなおばあちゃま。

お店はメニューがないタイプ。「食べたいものあったら言ってな〜」と店主らしきおっちゃん。深夜食堂大好きなのでアツかった。残念ながらお腹は空いてなかったが、「揚げた薄いやつに薬味とポン酢かけて食うやつうまいで」と謎メニューをおすすめされた。油揚げだった。うまい。

店には水槽があり、立派な金魚が3匹。最近迎え入れた新人らしい。過去にはいろんな生き物を水槽に入れてきて、一番長生きしたのは金魚の3年。ザリガニとサワガニを入れたら、サワガニがザリガニを殺したとのこと。「意外やろ？ザリガニよりサワガニの方が強いんやで」と豆知識をお教えいただいた。

大阪で何をしたらいいか相談すると、見事に飲み食いしか出てこない。よくわからんが若い子は天満が好きらしい。

「この人にあっちの店に連れて行ってもらいや」と店主に促され、常連さんと駅の反対側の飲み屋へ。常連さんは奇しくも同世代。その後目の前のお店に移動し、3軒目まで行ってしまった。

今月いっぱいフラフラしていると話したら、3軒目の店主から「めっちゃええと思うわ〜」「やれるときにやっときや〜！」と励ましていただく。店にはカラオケ機があり、店主は15の夜を歌っていた。

今のわたしにはバイクを買う金があり、飲み屋で堂々と酒が飲め、深夜2時に外を歩いていても補導されない。36の夜は15の夜より自由で楽しい。盗んだバイクで走り出すことがシャレにならないことは少しさみしい。

このエリアはスナック的なお店がやたらと多い。わたしはスナックに一人はいる異常に歌がうまいお姉さんが大好きなのだが、この店にもやはりいた。お姉さんも同世代で浜崎あゆみとAdoを歌っていた。良い。

京都と奈良の人が大阪にだけは住みたくないと言っていたがどう思う？と数人に尋ねたが、なんとなく相手にしていない雰囲気。京都への若干の畏怖は感じるが、関西で一番人口が多い県としての誇りと余裕がある。「奈良には鹿しかいない」は共通。

結局2軒目と3軒目は全部ごちそうになってしまった。ありがとうございました。良くしてくれたみなさんが競馬に当たりますように。