見出し画像

沖縄で急遽おうちパーティー

午前中に取材を1件終えて、ランチは中華。昨日の飲み屋の人からおすすめされたお店で、その人の嫁の実家とのこと。エビチリ定食は盛りだくさんの内容。

バーの女の子に教えてもらった高台のカフェで一仕事。まもなく写真のソファに中年カップルが座り、そこそこいちゃいちゃして帰っていった。若い子なら「あら〜」と微笑ましく見られるけど、中年は結構つらいものがある。わたしもぼちぼち中年、気をつけよう。

今日は車を貸してくれた子が帰ってくる日。彼女はわたしが今いるおうちに昔住んでいたらしく、彼女とお料理上手な子とその友達が来る。そのまま今夜みんなでご飯を食べようと話がまとまり、2時間後におうち集合が決定。こういう突然決まるイベントが一番楽しい。

車を貸してくれた子はマラソン初挑戦、練習の最長距離17キロという中、石垣島マラソンを無事完走。前のおうちの親切な女の子3人はもともと仲良しで、マラソンの応援に残りの2人も駆けつけ、応援する様子がインスタにあがっていた。キラキラのマイクを片手に「負けないで」を歌いながら並走する料理上手な女の子の動画を見て、真剣なバカバカしさにジーンとしてしまった。

料理上手な彼女は旅先にBluetoothでつなげるマイクを持参するらしい。Bluetoothでつなげるマイクの存在も、それを旅先に持っていく人がいることも、わたしは全く知らなかった。見識がまだまだ狭い。

急遽決まったごはん会に向けて準備が始まる。またしてもわたしの出番はなく、持て余していた食材を提供し、酒のアテにと出していただいたピクルスをつまみながらビールを飲む。唯一の作業は胡麻をすること。比喩的な意味ではなく、文字通りの胡麻すり。わたしが持て余したいんげんは胡麻和えになった。

文字通りの胡麻すり
豆腐とトマトはおしゃれに変身

結局わたしはコロッケの中身をなんとなく作っただけで、あとはただただ座っていた。コロッケも作ったのは本当に中身だけで、形成も揚げるのも皆さん。

何かしたい気持ちはあれど、逆に邪魔だろうかなどと考えた末に何もできず、いつも最終的に何かしようとするのを諦める。考えすぎた結果のただ座るであり、何も考えずに座っているわけではないものの表面的にはどちらも「ただ座る」である。

今のおうちはシェアハウス。住民の若い男の子は環境や健康への意識が高く、オーガニック製品に関心があると言っていた。自分が20歳そこそこの頃を振り返ればむしろ自堕落かつ退廃的な生活に憧れていたけれど、そんな気持ちは全くないらしい。

振り返れば、20代中頃までは飲酒や喫煙、夜更かしなど、不健全に惹かれて生きていたような気がする。それまで真っ当な暮らしをしていたことの反動だったのであろう。そして健康で元気だったから抱ける贅沢な憧れでもある。

マラソン完走女子は帰り道にたまたま見たというあたりめの炊き込みごはんを作ってくれた。完全に酒のアテのごはん。ごちそうさまでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?