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熊野古道で聴く井上陽水ともののけ姫

昨晩、「リメンバーミーを見て祖母を思い出し嗚咽を漏らして号泣した」と妹から連絡が来た。同日にわたしも祖母を思い出して泣いていたわけで、祖母がちょっかい出しにきた日だったんだろうか。

最近祖母の出身地に母と叔母と叔父がお墓参りに行ったらしいから、テンション上がっているのかもしれない。想像したらめちゃくちゃかわいい。

今日は一日雨予報なので仕事の日。外出は夕方の温泉のみ。今回のお風呂は源泉に加水して温度調整をしているお湯と、加水なしの源泉のお湯の二つがあり、それぞれ行き来するには一度外に出なければならず、おかげで着ていったパーカーがびちゃびちゃになった。いい加減タオルを持っていけばいいと思う。

源泉の方のお風呂で、ロッカーの鍵を開けられずに困っているおばあちゃんに遭遇する。鍵がさびていて奥まで刺さらない。どうにかねじ込み開けることができたが、全裸だから外に助けを求めるわけにいかないし、いずれにしても受付は男性だし、結構詰んでいる。なかなかのピンチをお助けできてよかった。

帰り道の車中で井上陽水を聴く。8年に一回くらいブームが訪れ、今はおそらく3度目のブーム。

リバーサイドホテルを聴きながら初めて「これはリバーサイドホテルで三途の川というリバーサイドに向かう若い2人の心中の歌なのでは?」とハッとする。井上陽水は文学。

昨年末日本語ラップに興味持った時も思ったけど、わたしは音楽というよりは日本語とか表現とか、詩の方に興味があるらしい。

新しい宿泊者さんはニュージーランドから来た女の人。5日間かけて70キロ弱歩くそう。今日は雨だったから道中に100匹くらいカニがいたらしく、「山でカニを見かけるなんて想像もしてなかった」と言っていた。写真を見せてもらったら思ったよりちゃんと赤いカニだった。雨は嫌だけど、わたしもカニに遭遇したかったな。

熊野古道は有名?と聞いたら「世界中から超有名」との返答。日本国内より世界からの方が認知度が高いのかもしれない。

彼女が残した夕飯をいただく。牡蠣、あわび、サザエという夢のクリーンナップ。全部大好き。ありがとうございました。

貝好き

夕飯の間、家守さんはずっと電話。どうやら悪い男にひっかかっている女の人の面倒を見ているらしい。「ここはよみがえりの地だから」とのことで、なるほどそういうよみがえりもあるのか。何人かの友人の顔が浮かんだ。

水割りを飲みながらもう一仕事。山を歩きながらもののけ姫みたいだなと思ったのと、最近会った人が酒を飲みながらもののけ姫のサントラを聴く人だったので試しに流してみる。なるほどいい感じだけれども、雰囲気にはまりすぎてやや恥ずかしい。

充電がなくなりそうだったので隣の部屋の充電器につないで流してみたら、馴染み方がすごくて流していることを忘れた。というか、スマホからなのか外からなのかわからない音が多々ある。このくらいのさりげなさこそが求めていたBGM。もののけ姫と熊野古道は相性が良い。

仕事部屋

今回のお部屋は仕事部屋プラス和室が二間ある。ものはあちこち散らばって、その分広々使っているとも言えるのでは。部屋の隅に洗濯物、反対側の隅に洗濯済みの服と、ざっくり配置が決まっているのである意味整理整頓ができているのかもしれない。

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