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Creepy Nutsのオールナイトニッポンの思い出

Creepy Nutsのオールナイトニッポンが終わってしまった。「黒のタートルネックを着ている男は貧乏人のインポテンツ」と言い張る回を聴いて以来、毎週楽しみに聴いていた。

当時は少しだけフリーランスをやめて会社員として働いていた時期で、その放送は出勤途中に聴いていた。あまりのバカバカしさにマスクの下で盛大ににやけながら、スーツ姿の人々が行き交う朝の新宿を肩を震わせ歩いた記憶がある。

その頃はゴリゴリのビジネス視点とロジックを求められる仕事をしていて、明らかに自分には合っておらず、でもそれをまだ認められずにいた。だから何のロジックもない、その場の思いつきの明らかな偏見を大声で叫ぶタートルネック回に妙に惹かれてしまったのかもしれない。

今振り返ると、当時の仕事はシンプルに「合わなかった」というだけの話だった。職場が悪いわけでも、わたしが悪いわけでもなく、ただただ合わなかった。なぜならわたしは「黒のタートルネックを着ている男は貧乏人のインポテンツ」という、「※個人の見解です」と注釈が付くような属人的な話が好きなんだから。そりゃ合わないよなと改めて思う。

そのうちアルバムがリリースされ、毎週ただで聴いているわけだし課金するかと軽いノリでCDを買った。特典の武道館ライブに結構グッときてしまい、なぜかR指定が夢に出てくるようになり、しかもそれが毎度恋愛めいた夢で、何度目かの登場に観念してライブチケットを買い、そのままCreepy Nutsおよび日本語ラップにハマった。

余談だが、仲良しのお友だちは「色っぽい夢に登場したことがきっかけで意識するようになってしまった」という理由で、身近な異性と夜の運動会をしてしまったと言っていた。夢はなかなかバカにならない。

その後も番組イベントに行ったり、新しいジャンルの音楽を聴くようになったり、ライブきっかけでミラーボールを買ったりと、新しい扉はいろいろ開けたけど、何より大きかったのはラジオを本格的に聴くようになったことだった。

当時はオードリーのオールナイトニッポンを聴いたり聴かなかったりするくらいのラジオリスナーで、若林が面白いと言っていたことをきっかけに聴いたのがCreepy Nutsのオールナイトニッポンとの出会い。本当に面白くて、他にも面白い番組があるのかもしれないと思うようになったことでいろいろ聴くようになった。

今では最低でも週15時間はラジオを聴いている。趣味であり、すっかり日々の生活に根ざした習慣になった。そのきっかけになったのが、わたしにとってはCreepy Nutsのオールナイトニッポンだった。

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