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「若いですね」にモヤる

自分の見た目を年相応だと思っている。そして、それでいいと思っている。

9月に京都に行ったとき、飲み屋で「28歳くらいかと思った」と言われた。30歳過ぎだったら薄暗いし酒飲んでるしまあまあと思うけど、20代なわけはない。

申し訳ないけど、ばかじゃないかと思ってしまった。もちろん褒め言葉として本音より若い年齢を言っているのであろうし、本気じゃないことは理解している。

でも、その年齢に応じたステキさがあるのだからそれでいいじゃないか。どうしたって人は年はとるし老けてもいく。だからこそ年相応にステキな人を目指したいと思って、わたしは若さを失いつつある30代の日々を過ごしている。

こう書きながらも、この世界は「若い女性=良い」の価値観で回っているのが事実。多少強がっているところもある。

シワが……たるみが……と身支度をしながら落ち込んだり、昔好きだったものが似合わなくなって打ちのめされたりする日もある。20代の自分の写真を眩しく眺めながら、今とのギャップに沈むこともある。

そういう中で一生懸命「年相応のステキさがある」という考え方にシフトしようとしている。だから「(見た目が)若いわ〜」は本当にやめてほしい。褒めているつもりなのはわかるけど、その価値観から抜け出そうとしているのにひきずり込まないでほしい。

なお、わたしは28歳かと思ったと言われた女性から「わたしはいくつ見える?」のクイズを出され、見事ピタリ賞を獲得し相手を大変落ち込ませてしまった。

彼女は見た目をキレイにしているおしゃれなご婦人で、変に若作りするでもなく、それこそ年相応にステキな人だった。わたしは心底そう思ったし、そう伝えたけれども、彼女は年齢を当てられたことにへこんでいる。

こんな不毛なことがあろうか。もう若く答えることを前提とした年齢あてクイズを撲滅させたい。やるならガチでやろうや。

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