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ビジネス英語は難しいからまずは日常会話から、は本当にベストな選択・・・?

現時点で英語があまり話せないけれど、
- 仕事上英語が必要になった
- 仕事の範囲を広げたい
- グローバル企業に応募したい
- 昇進や給料UPを狙いたい

など、ビジネスパーソンが英語を身に付けたい理由は様々です。

そんな時によく聞くのが、「いきなりビジネス英語は難しいから、自分はまずは日常会話からやります」という声。

でも、ビジネス英語コーチの立場からすると、「まずは日常会話から」はおすすめしません
なぜなら、ビジネス英語が日常会話よりも難しいとは限らず、むしろ日常会話をマスターする方が難しかったりするからです。
そして何より、ビジネスで必要なのであれば、さっさと必要な部分の補強をしていった方が時間短縮になります。日常会話を習得している時間をビジネス英語学習に充てれば、そのぶん早く目標に近づけると思いませんか。

日常会話は実は難しい

日常会話はビジネス会話よりも簡単というイメージをお持ちの人が多いですが、そうともかぎりません。
なぜなら、「日常」って、とてつもなく幅広いから
日常会話としてカバーされる範囲は本当に広いです。
趣味の話も様々です。ちょっと考えただけでも、それぞれの人が多様な趣味をもっていますよね。
サッカー?バイク?ネイルアート?裁判の傍聴?釣り?キルティング?旅行?切手集め?陶芸?蕎麦打ち?海外ドラマ鑑賞?料理?撮り鉄?

そしてもちろん、日常会話は趣味の話だけとは限りません。
天気。物価。ご近所の噂。子どもの習い事。大統領選。食べ物。最新技術。病気。年金。住宅ローン。歴史。ニュースで取り上げられていること。等々。

どのトピックについても精通している博識な人はネイティブでもなかなかいないと思いますが、少なくともその入り口や表面のことは知っておかなければなりません。
何より、「自分の意見」をもち、自分が発言することでその会話のやり取りに貢献できなければ、本当の意味で会話は成立しないのです。

もちろんどの程度の日常会話を目指すのかによりますが、ちょちょっと学習した程度では日常会話は実はなかなかハードルが高いと言えます。
(その点では、何をゴールに設定して日常会話を学習するのか、というのがとても大切になります。)

ビジネス英会話のススメ

一方でビジネス英会話は、範囲、という意味では日常会話に比べてだいぶ絞られてきます。
通常、会議の進行やプレゼンなどは型がある程度決まってきます。
また、業界内でよく出てくる言葉、自社のビジネスを説明するための言葉、となるとかなり絞られてきます。
もちろんコミュニケーションの基礎となるような英語(=中学英語)は必要ですが、その基礎の上に積み重ねるものを「日常」という幅広いものにするよりは、ターゲットがはっきりとしていて型がある程度決まっているビジネス英語の方が結果に結びつきやすいのです

そして、早く結果に結びつけば、その分ビジネスでも早く一歩前に出られます。

まとめ

全く英語がだめです、という人は、まずは中学英語から。

中学英語は大丈夫、でもこれからビジネス英会話を何とかしたいと考えている場合は、「まずは日常会話から」ではなく、「ビジネス直結の学習から」にしてみるのはいかがでしょうか。


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