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ドラマよりもドラマ

今クールは医療ドラマが花盛りで、普段はドラマを殆ど見ないわたしが何故か3本も見ている。
 

乳がんサバイバーであり周りもサバイバーだらけの身としては、腫瘍内科が舞台の「アライブ」はやっぱり気になる。
で、見る。
演技も筋書きもリアル。監修の力かな。

「トップナイフ」は脳外科なので見る。
言葉は荒いけれど面白い。
本で読んだようなレアな症例がばんばん出てくる。

「恋はつづくよどこまでも」
天堂先生、顔がいい。(そこ?)
でも来生先生みたいに優しいと、診ていただいたら安心出来そう。
医療ドラマだけどラブコメ寄りかな。
気楽に見ていられる。

見ていて思ったけれど、入院ってドラマよりドラマ。
うるさいのは苦手なのにひとりで過ごすのもちょっと苦手で、これまで長い入院のうち2回は4人部屋にいたので、色々あったなあ。
個室って、知らないおじさんが間違えたのかどうか乱入されたことがあるのよね。それでびっくりして以来、実はちょっと気が引ける。

派手な症例ではなくても、みんな色々と抱えていて、夜中にヒソヒソ話していたりね。それもかなりディープな話。
聞き耳たてるつもりはないのに聞こえてきちゃって、寝られなくなっちゃう。

夜中に騒いでいる人が、昼間誰からもお見舞いがなくてしんみりしていたりも。
寂しいよね。お年を召していると、娯楽らしい娯楽はテレビしかないもの。
帰るところが「家」ではなかったりするのも、他人の見舞いに来た家族を見たりすれば、心情的にかなりお辛いのだろうな。そういう吐露をポツリとされた時、なんて返していいかちょっと迷った。

お互いの病名やバックグラウンドなんて話さなければわからないから、聞かれてつい話した途端に可哀想がられたりね。
別に普通にしてくれていいんだけど。お互い病人なのだから。
 

センセーショナルではないけれど、色々あるよね、色々と。
フィクションは作り物だから、気を遣いすぎなくていいね。

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」