つまらないことは、煮てしまおう

画像1 何も考えたくないとき、とりあえず寝るのは得策だと思う。でも寝つけないなら、マーマレードを煮るのもありかもしれない。皮を茹でては茹で汁を捨てまた茹でる。その繰り返しの中で、苦味がどんどん抜けていく。ちょうどいいほろ苦さになったら引き上げて冷まし、刻む。実や砂糖とあわせてぐつぐつと。ペクチンは多めに。とろりとつややかに光る頃には、くだらないことなど殆どどうでもよくなっている。爽やかな香り、翌日の楽しみ。

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」