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読書とは孤独の喜び

どうして読書するのだろう。
うまく言語化できない。

そんな時、恩田陸先生の『小説以外』という本に出会った。

読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾してるけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。(中略)独りで本と向き合い、自分が何者かを考え始めた時から、読者は世界と繋がることができる。孤独であるということは、誰とでも出会えるということなのだ。

恩田陸 『小説以外』より

この文章に出会ったとき、心が震えた。大げさだと思うかもしれない。

けれども、本当なのだ。

ちょうど、メンタルが弱っていた時だったからかもしれない。

「孤独であるということは、誰とでも出会えるということなのだ」

特に、この一文が好きだ。

本を読むことで、誰にでも出会えるし、どこにでも出かけられる。

泣いて笑って驚いて気が付いて…

今日も、読書で誰かに会いに行く。そんな過ごし方も悪くない。


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