傷つけるのが人なら癒やすのも人だ
メンタル病んでから、ずっと行けてなかった地域の運動サークル。最後行けた日からもう1,2年経っただろうか。
その日は、なぜか気持ちが前向きで久々に重い腰をあげた。
ずっと家にこもりっぱなしで別の意味でマイナスイオンを存分にまとっている自分を受け入れてくれるか…いささか疑問ではあった。
が、何しろ健康診断で血圧とコレステロール値が異常で、かかりつけ医にこっぴどく叱られ、運動しなくてはいけない状況になっていた。
行くなら今日しかない。意を決して出かけた。
下を向いてとぼとぼ歩いているとみんなの靴ばかりが見える。型落ちしている私の靴はピカピカなのに、みんなの靴は履きこまれていて…それが眩しい。
この1年あまり外に出られなった劣等感が増幅する。
要は、なんでもかんでも負の意味付けをしてしまうのが今の自分なのだ。誰かに話しかけるなんてできない。とにかく隅っこでじっとしている。これはまずい…。なぜ来た?自分。
そこへ、見知った人が声をかけてくれた。
「久しぶりだね。どうしてた?」
何のことない一言で氷は本当に溶けるのだ。
「海外にいってました。お久しぶりです」
おいおい、適当なことを言うな。私。
「どうりで見なかったわけだ…(笑)」
ありがたい。この方はすべてを知っていて話を合わせてくれるのだ。
それを境にどんどんいろいろな方が話しかけてくれる。
ありがたや。ありがたや。
何か恩返ししたい。単純な私はそう思うのだ。またすぐ忘れてしまうのだけれど、そういう気持ちになれたことが嬉しい。
次へつながる一歩を踏み出した自分えらい。感謝の気持ちを授けてくれたみなさんは、もっともっと素晴らしい。
そして翌々日の筋肉痛が一番ブランクを感じさせてくれた。それはそれは嬉しい痛みだった。
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