なぜ27歳で村に移住したのか
今から約8年前、(当時)人口約600人の村へ単身で移住した。その頃は、この村でもまだ移住者は少なく、特に女性で単身移住した同世代はいなかった、そんな時代。(今では同年代も増えました!)
2011年3月11日に発生した東日本大震災。
当時、私は東京で野菜ソムリエの資格をとり、野菜の産直販売をしていた。ちょうど東京駅の地下街の生鮮売り場で販売中に地震が発生し被災。帰宅難民になった。交通網が麻痺したため私も自宅までは遠すぎて歩けず友人の家まで歩いたが、東京の街は異様な模様だった。サイレンが鳴り響くなか、ぞろぞろぞろぞろ、まるで蟻の大行列のように人が歩く。ネット網がパンクし携帯があっても誰と連絡も取ることができない。
そして始まった計画停電や放射能問題。東京のあちこちでも放射能が水道に、という報道もされ水も安心して飲めない。スーパーやコンビニからはどんどん食べ物、飲み水、日用品がなくなっていった。
お金があっても何もできない。
自分の弱さと、一旦歯車が止まった都会の脆さに愕然とした。
ワシらには飲み水も食べ物もある。大丈夫や。
その頃、東京で野菜販売をしていた関係で、全国に知り合いの農家さんがいらっしゃったのだが、その農家さんと電話で話していたときにおっしゃったこの一言に驚きと共に、なんて強いんだと感銘を受けた。
生きる力を高めたい
これからの時代、いつ何が起こるか分からない。自分や家族、大切な人たちを守るためにはまず、自分で食べるものは自分で作らなければいけない。そう思い、まずは決めた。「南信州に移住する」。
物事はまず決めることが大事。決めたらあとはどうすれば良いかを考えるだけ。
意外と世の中には、物事を決めたり行動したり実践することが苦手な人が多いように思う。個人的な哲学で、何かを実践するとき、あぁだこうだ考えるまえに「まず決めること」が大事だと思っている。決めたらあとはその手段を考え、行動するだけで、物事は動き始める。これまで幾度とそういう経験や実践をしてきたためこれは断言できる。まずは決める!
私の移住もそうだった。移住する場所も、仕事も住むところも何も決まっていなかったけどまずは決めた!そうすると不思議なことに、とんとん拍子で世の中が実現に向けて動き出した。(本当に意図せず不思議なことがどんどん起こる!)世の中ってこういう宇宙の法則みたいのものがあるのである。
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