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海の見える仕事場 キッチンカーで好きなところで働ける?!

息子が1歳半ごろからフードトラック(キッチンカー)を夫婦で始めた

それまでは夫の実家の家業を長らく夫婦で手伝ってきた 沢山の人を使って仕事をしていたため 人間関係と仕事の膨大さに疲れ果ててしまい 色々あって・・心機一転 親元も離れ 住む土地も変えた

ビーチの傍で波を眺めながらゆっくり夫婦だけでのんびりと仕事をして生くつもりだった
だがそんなに人生は甘くはない
フードトラックは天気と季節に左右され しかも好きな場所に出店できるわ
けではない 
夫は朝4時に起きて場所取りに行っていた

保健所や市役所への登録料そして電気代・カード決済の手数料 Bluetooth で使えるEftoposマシーンのレンタル 税金 出費が思ってたよりもかさんだ・・

1時間2時間離れた場所でイベントが行わるとなると 大量の食糧を積んで
移動しなければならない

1歳半の息子はうちに住みこみのオーペアの子に頼んでみてもらったりした 帰りが夜の11時になることも多々あった・・

のんびりビーチで仕事ができるなんて そんな夢のような仕事なんて無かった 売り上げも少ない日は100ドル行かない日もある 食料も残るとロスになるし イベントでよく売れても1000ドルくらい そこから出店料も払い・・ 一番かわいい盛りの子供を預けて仕事に行くことが徐々に辛くなってきた 

最初はHawaiian food のLoco mocoやGarlic prawn を売り始めたが
新しい物に挑戦するニュージーランド人は多くなかった
徐々に照り焼きチキンや唐揚げメニューを増やして 最終的に
唐揚げが売り上げのメインとなっていったんだけど。。

お天気の良い日は平均で400ドルくらい売れた でもそこから経費を引いたら一体いくら残る?
子供の面倒を頼めないときは 息子をこの芝生に座らせながら夫と交代で切り盛りした

それでも 夫婦二人で試行錯誤して自由に働けるというのは幸せなことだった それまで多くのスタッフや親の意見にがんじがらめでしんどかった・・
住む土地を変え 家族がいない土地 初めて夫婦二人だけで生きているという実感があった
2人で息子を育てていかなければならないという責任感
たった5年前のことだけど 濃密な5年間だった 


この景色に癒され 明日も頑張るしかないという気持ちにさせられた


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