【海外子育て】オーストラリア駐在、9歳6歳の学校選びをやってみて①
6月に駐在決定し、9月に夫が先にオーストラリア/パースへ。10月に母子3人で渡航。約4ヶ月間で、学校選びをしました。
あくまで一例に過ぎないけれど、誰かの参考になればと思い、書いてみます。
州によっても異なるし、システムが変わることもあり得るので、あくまで2022-2023年時点の西オーストラリア州の話として参考にしてください。
まずやったこと
夫の現地勤務先の駐在者同僚の中で、子どもの年齢が近い人に、夫にヒアリングしてもらいました。
更に、子どもの年齢が近い同僚の方の配偶者を紹介いただいて、Zoomで母目線での意見やリアルな体験談などもお聞きしました。
いくつかの家族の、学校を選んだ理由を聞いて行く中で、自分たちの価値観や状況もふまえながら、「なんとなくこの学校がよさそうかな?というのが見えてきます。
ヒアリングと並行して、一応インターネットで情報収集もしました。
以下のサイトでは、学校名やSuburb(地域)名を入れると、生徒数、教師数、男女比、非英語話者の比率など、学校情報が見られます。でも、正直言うとこの情報を見ても、自分の子どもにとっていい学校かどうかなんてちっともわからなかったです(笑)
学校を決める時に考慮すること
渡航先都市の規模や学校選択肢の多さにもよるけれど、ざっくりと住みたいエリアを決めて、そこから行きやすい学校を選ぶか、駐在者同僚の口コミから希望の学校をいくつか決めて、住むエリアを選ぶやり方がよさそうです。
ただ、希望の学校に空きがあるとは限らないので、ある程度絞り込んだところで、はやめに学校に空き状況をチェックする必要があります。
ちなみに、パースもそうですが、都市によっては住宅不足のため、いいな、と思ったらすぐに申込みしないと、すぐに他の人で決まってしまいます。いい物件が見つかったから、そのまわりで学校を選んでから本申込みしよう、なんてのんびり考えていられません。住居選びと学校選びを並行で進めるのは本当に大変です…
兄弟構成ですが、パースの私立校は男女別学が多いので、男女兄弟がいる場合、同じ私立学校に通わせようと思うと選択肢が狭まります。こちらは基本的に親が車で送迎必要なので、小学生ぐらいだと兄弟姉妹を違う学校にいれるのは現実的ではなく、同じ学校に通わせる前提になることが多いと思います。
オーストラリアのSchool YearとTerm Dates
オーストラリアのSchool Yearは、日本とも欧米とも違うので要注意です。
パースのある西オーストラリア州では、原則、6月末時点の年齢で学年が決まり、新学期は2月です。州によって違う場合もあるようです。
https://www.education.wa.edu.au/enrolling-in-school
私立校の場合、学年はフレキシブルに対応してもらえることが多いようです。英語力がまだ不十分なので1学年下げる、該当学年に空きがないので、1学年下げる、なんてケースもよくあるようです。
パースのインターナショナルスクール(ISWA)は、欧米のSchool Yearとのずれを小さくするために、生まれ年で学年が決まり、新学期は7月始まりです(たとえば2013年生まれは、2023年7月からYear5)。こちらも私立なので、子どもの状況や空き状況によって、ある程度はフレキシブルに対応してもらえるようです。
学期スケジュール(Term Dates)は、公立学校なら各州の教育庁のサイトに数年分掲載されていますし、私立の場合は各学校のサイトにのっています。だいたい、私立のほうがお休みが長いです。学費めっちゃ高いのに。
学校がお休みに入ると、問い合わせに対する返信も来なくなることが多いので、お休み期間をチェックして早めに学校とのやり取りをする必要があります。私はこれで2週間くらい返信来なくなり、出遅れました。
オーストラリアの公立小学校
公立学校に行くという選択肢もあります。西オーストラリア州は(おそらく他州も?)、住所によって、行く学校がほぼ自動的に決まります。
日本同様、人気学校の学区は、それを狙って住むファミリーが多いので、家賃も高い傾向があります。
賃貸物件サイトにも最寄り学校が載っているし、以下サイトで住所を入れると、近隣公立学校がわかります。
住所を入れるといくつか学校が表示されるけど、基本的には学区(Local Intake Area)の学校しか行けないはずです。学区の境界にある場合は、選択できる場合もあるようです。学校名をクリックすると、学区の地図が出てきます。
Kindergarten(年中相当)とPre-Primary(年長相当)の場合、英語ができなくても、ルール的には直接受け入れてくれます。Year1以上は、Intensive English Centre(IEC、詳細は後述)という特別コースで、約1年かけて基礎的英語力を身につけてから、地元の公立学校(Main Stream)に転入することになります。
オーストラリアの私立小学校
私立小学校の場合は、学校によって受入ルールが変わりますが、公立同様、Pre-Primaryまでは英語力ゼロでもOK、Year1以上は英語力テストをパスしないとダメ、というところが多いようです。
人気校は空きがなく、1年待ちなんてこともあるようなので、ある程度あたりを付けたら、まずは空き状況チェックが必要です。
もし渡航前に「ここだ」と決めることができるなら、空きがないと言われても諦めずにウェイティングリスト登録をしておくのがおすすめです。
ちなみに、インターナショナルスクール(ISWA)は、Year1以上でも英語力要件がなく、直接受入してくれます。入学後は、非英語話者には有料の個別サポートがあります。授業についていける英語力がつくまで、基本的には個別サポート授業を受けることが必須です。
公立のIntensive English Centre(IEC)
オーストラリアは移民を積極的に受け入れているだけあり、Intensive English Centre(IEC)という非英語話者のための英語特別コースがきちんと設けられています。移民ではなく、駐在等であっても、授業を受けられるレベルの英語力がなければ、このコースに入ることができます。
IECも住所によって、どのIECに行くか決まります。
住所を入れたら学区のIECが出てくる、みたいな便利なサイトは見つかりませんでした。我が家の場合は、最寄りの公立学校に問い合わせたら、英語できないならまずはIECだよ、と該当のIECを教えてくれました。
IECは、通常の学校と同じような時間割の中で、英語を使って、英語、算数、理科、社会、体育、図工、音楽などを学んでいきます。
英語で英語を学ぶので、はじめはちんぷんかんぷんのようですが、先生やクラスメイトのサポートを受けながら、習うより慣れろという感じで覚えていく、いわゆるイマージョン方式の教育方法です。
現状、IECは空きがないことも多いようです。我が家も空きがないと言われたけれど、ダメ元で願書だけ出したところ、たまたま空きが出たということで長男は渡航後すぐにIECに入ることができました。
小1以上のお子さんを連れて渡航する場合は、何はなくともまずはIECの空きをチェックすることをおすすめします。
IECでは原則1年間学ぶことができ、最低限授業についていくことができる英語力を身につけて、住んでいる学区の公立校か私立校に転入することになります。
私立語学学校
現在パースには、10歳以下を対象にしている語学学校はないようです。
先ほど書いたとおり、時期によるのかもしれませんが、IECの空きがないことも多く、10歳以下の英語ができない子どもを連れて来た家族は、現地校に通うための英語力習得に苦労しています。
コロナ前はPhoenix Academyという私立の語学学校で10歳以下向けクラスもあったのですが、今は11歳以上を対象にしているようです。とはいえ、世界的にアフターコロナで通常モードに移行しつつあるので、また、コロナ前のように10歳以下向けクラスも再開するときが来るかもしれません。
以上、五月雨的ではありますが、パースで小学生の学校探しをしてみてわかったことなどを、書きました。
自分が学校探しをしたときに、あまりにも情報がなくて困ったので、不完全ながらも、少しでもどなたかの参考になったらうれしいな、と思います!
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次回は、学校探し②我が家の場合編を書くつもりです。もし、ご質問等あればコメントいただけたら、可能な範囲でお答えてしていきたいと思います!
(カバー写真:UnsplashのNathan Hurstが撮影した写真)
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