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キャリアの道は、わたしにしか選べない。

「自分に向いている仕事がしたい。でもそれって、どういうことなんだう」──そんな問いへの答えを、自ら出すためにフリーランスのプロコーチになりました。

どんなキャリアの道を選びたいか。それを決めるのは、誰でもない自分自身です。でもその道は、もしかしたらラクな進み方ばかりではないかもしれません。迷い道、坂道、寄り道、落とし穴だって潜んでいるかも。自分らしいと思える道のりを、一緒に考えていきましょう。


プロフィール

1978年大阪府生まれ。三井物産株式会社に12年間勤務し、経理、営業企画、人事、鉄鋼製品のグローバル法人営業を経験。パートナーの海外転勤を機に退職。赴任先のイギリスで第一子を出産し、専業主婦となる。その後は、みずほ銀行ロンドン支店にて法人営業として活躍し、第二子の出産・育児を経て、2018年日本に帰国。帰国後は、IT SaaSベンチャーの株式会社マツリカに入社。インサイドセールスチーム立ち上げをはじめ、フィールドセールス、カスタマーサクセスになど営業サイド全般に従事した。国際コーチング連盟認定プログラムを提供するCTIでコーチングを学び、現在は独立してプロコーチとしての活動をスタート。多忙なビジネスリーダーや、ワーキングペアレンツがよりイキイキと活躍するためのサポートをしている。

私自身の歩んだキャリアについて

転勤の多い家庭に生まれ育ったこともあり、引っ越しの多い人生でした。大阪、茨城、兵庫、京都、東京…。社会人になってからは中国、イギリスでも過ごしました。

海外に興味を持ったのは、中学生の頃。英語の補助教員の先生から「アメリカは○○なんだよ」と話を聞くようになり、面白そうだなあと思っていました。留学を考えたこともありましたが、「日本で働きたいなら、日本の大学を出た方がいい」とのアドバイスもあり、国内の大学に進学。でもやっぱり海外に行ってみたいという気持ちは消えず、新卒で商社に入りました。

バリバリと働き、海外で活躍する夢も叶えて、楽しかったです。そんな時に、同僚だった夫がイギリスへ転勤になりました。「ここで彼を送り出したら、子どもを授かり、育てるのは難しくなる。一緒についていこう」と思っていたら、妊娠が発覚。産休を取得して、イギリス・ロンドンへ向かい、現地で出産しました。

ロンドンでの生活は、自分にとって「暗黒時代」でした。仕事を失った喪失感。夫の仕事の事情が優先され、自分で主体的に決められないモヤモヤ。初めての子育てで、思いどおりにいかない焦り。そんな気持ちのまま、時が過ぎていきました。

3年ほどで帰国する予定でしたが、子どもが2歳になった頃、育休期限を迎え、退職。そして現地で就職活動をして、みずほ銀行ロンドン支店に入行しました。ところが、すぐに第二子を授かり、また産休です。

出産・子育ては、本当に嬉しいことです。でも「自分で主体的に決められない」という点に、キャリア構築の難しさも感じ始めていました。気づけば、日本を後にして5年半の月日が流れていました。

自分に向いている仕事ってなんだろう

ようやく夫に帰国の辞令が出て、5年半のイギリス生活に別れを告げ、日本での転職活動をスタートさせました。できる範囲で仕事を見つけながら、どうにかキャリアを途絶えさせないようにしようと必死な日々…「保活」も大変でしたが、なんとか入園できました。

20代~30代で大手企業に勤めてみて感じたのは、「なんだか似ているな」ということでした。
商社と銀行。業界や経験した職種はそれぞれ異なりますが、組織構造が似ていたのです。

それならば、まったく違う世界観の「ベンチャー企業」でチャレンジしてみよう…そう思って、ご縁のあったマツリカに入社しました。当時の私の感覚では、「小さい子どもがいると、マミートラックに乗せられるのではないか。残業はムリでしょうと、キャリアの梯子を外されるのではないか」と考えていました。

ベンチャー企業ならば、成果次第で自分自身を評価してくれるだろうと思いましたし、実際に3年弱働いてみて本当に楽しかった。

楽しかったのですが、気がついてしまったのです──「あれ、私って営業に向いていると思っていたけど、得意じゃないかも?」と。

「営業」の仕事には、さまざまな側面があります。お客様とのコミュニケーションは楽しく、充実している。その一方で、新規顧客の獲得に向けて売上目標を達成していくプロセスは、どうしても強い情熱が持てなかった。例えばこのまま、営業として、自分が70歳になるまで働くイメージが持てるのか…答えは、「NO」でした。

すべての働く人を応援したい

誰かに言われなくても、勝手に手が動いてしまうような仕事がしたい。でもそれって、何だろう。
たくさん考えて、これまでの自分の人生を振り返り、ふと気がつきました。

人の話を聴く。人を応援する。そういうことが、私は好きなのかも。

経験を重ねてきた「営業」の仕事にも、必ず相手の話を聴いて、商談や納品を通じて応援するようなプロセスがあります。その時の、楽しかった気持ちを思い出したのです。

ならば、「コーチ」はどうだろう。

そんなキャリアの道が浮かび上がってきました。

過去にコーチングを受けた時に「なんだかいいなあ」と感じたことも、思い出しました。チャレンジするとしたら、今がベストなタイミング。そこで、プロコーチを目指そうと決めたんです。

ぐちゃっとしている自分の頭の中を、自分の言葉で言語化することでクリアになっていく心地よさ。ひとりで考えているよりも、もっと本質的な変化を起こせる希望が見えてくる感覚。そうしたものを届けていきたいと思うようになりました。

そして、仕事と家庭の両立で悩んでいるすべてのワーキングマザー・ワーキングファザーを応援したい、と心から思っています。

コーチはあくまで伴走者

自分のありたい姿がクリアになれば、「今の場所で活かせるのか」「別の場所へ移った方が幸せなのか」がわかってくると思います。他人から押し付けられて決めるものではなく、あくまで自分軸で判断できるようになっていきます。

「やりたい」と思って始めたことは、きっと楽しいし、人一倍の努力も苦にならずしっかり成果が出るはず。もちろん、「やりたいことがわからない」という人もいますし、そもそも自分の本当の気持ちに気づいていない人もいるでしょう。

特に、ワーキングマザー・ワーキングファザーはどうしても忙しく、「自分のやりたいこと」を考える時間もなかなか取れないものです。仕事、家事、育児に追われていると構造的に他人軸になりやすくなってしまいます。私もかつて、そうでした。

そんな時に、伴走しながら話を聴き、応援してくれる存在がいてくれたら……イギリスでの生活は「暗黒時代」にならなかったかもしれません。いきいきと働き、生きる喜びを感じている人が少しでも増えたら、嬉しいです。

(ライター:林 美夢)

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